京料理 濱登久

写真はコース料理の一例。創業以来100年以上にわたって「美味遊楽創」をテーマに味の美・器の美・盛り付けの美を追求してきた。旬の食材とこだわりの食材、そして経験豊かな料理人の技を存分に詰め込んだ懐石料理を提供している。“四季彩”の美と、盛り付けの美にこだわった懐石料理はまさに芸術だ
100有余年愛される老舗料亭で
心和む雅なひと時を満喫
JR花園駅から歩いて約2分。京の洛西、御室・妙心寺に隣接して純和風の館を構える〈京料理 濱登久〉は、職人の技が光る料理と「源氏物語絵巻」を基調にした器で京の伝統の味を今に伝える老舗料亭である。
初代の故・藤本登志夫氏は、魚料理を得意とする京の仕出し処〈濱登久〉を創業。以来、北海道や富山県の港まで自ら足を運んで魚介を仕入れ、食材選びに全力を注ぐだけでなく、料理を引き立てる器や客室を彩る絵画にも投資を惜しまず、お客様をもてなす全ての事象に徹底的にこだわる姿勢が評価され、やがて本格的に京料理の道へと進んでいった。その後、二代目の藤本義人氏(現会長)が和食と共にフランス料理の修行も行ったことで、京料理に新しい美的感覚を取り入れた現在の〈濱登久〉の礎が完成し、現在は三代目の藤本康人氏へと代替わりを果たした。
同店で腕を振るう総料理長は、「ご馳走とは本来、お客様のために主人が自ら走りまわることと教えられてきました。その言葉通り心からご奉仕させていただいております」と語る。
完全予約制で振る舞われるのは、四季折々に移り変わる海の幸、山の幸、野の幸を贅沢に使い、京の伝統を受け継ぐ職人の手によって丁寧につくり上げられた美しい懐石料理。アレルギーに配慮した料理や、お子様向けメニューも用意してくれるので、会合や接待、商談などだけでなく、ご家族のハレの日を祝う食事会に使いやすいのも嬉しいところ。
見目麗しく美味なる料理の数々と平安の世を彷彿させる雅やかな器、そして心づくしのおもてなしが醸し出す和みのひと時こそが、同店の真骨頂。あなたもぜひご自身で確かめてほしい。

〈濱登久〉本店。純和風の館内は完全個室で、畳敷きの和室には椅子席が全30席、ゆったりと配されている。京都市内に「ハートンホテル京都店」と「東山浄苑店」を支店として構える、押しも押されぬ人気料亭である
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塩で描かれた清流を泳ぐ「鮎の塩焼き」
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四季折々の美しさを表現した「先付け」
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季節の贅を愉しめる「松茸の土瓶蒸し」。盛り付けと料理が織りなす洗練されたリズムを心ゆくまで味わえるのはもちろんのこと、月ごとに替わる雅な器と料理との、調和の妙を体感させてくれる
店舗情報
本店
住所 | 京都府京都市右京区花園伊町31 |
電話番号 | 075-463-7369 |
営業時間 | 11:00~22:00(L.O.21:00) |
平均予算 | 昼 15,000円 夜 20,000円 ※平均予算は税込み金額の目安です |
定休日 | 水曜日 |
ホームページ | https://www.hamatoku.co |
ハートンホテル京都店
住所 | 京都府京都市中京区東洞院通御池上ル船屋町405 |
電話番号 | 075-222-2801 |
東山浄苑店
住所 | 京都府京都市山科区上花山旭山町8-1 東山浄苑内 |
電話番号 | 075-541-2210 |