会津絵ろうそく本舗 山田商店
500年続く会津絵ろうそくの伝統を
今に伝える名工房
会津若松の伝統工芸品として知られる「会津絵蝋燭」の歴史は500年以上前の室町時代、宝徳年間に会津を治めた領主・芦名盛信公の命により漆樹の実から蝋を採取し、ろうそくを製作するようになったことがはじまりとされている。花の咲かない冬になると、絵ろうそくを仏壇に供える様になった、との謂れも雪深い会津ならではだ。
用と美をあわせもつ絵ろうそくは、江戸時代には、幕府への献上品、他藩への土産品として利用され、また諸国の大名に売ることで藩の財政を潤し、明治時代には庶民の暮らしを支えてきた。
「蒲生秀行廟」近くの、閑静な住宅街に自宅兼工房を構える〈会津絵ろうそく本舗 山田商店〉の初代となる故山田七郎氏は、絵ろうそくの製造に約40年間携わった生粋の職人だった。七郎氏の退職を機に家族経営にて会津絵ろうそく製造を開始したのは、伝統を途絶えさせたくないという一途な想いから。現在は2代目店主が先代の意思を継ぎ、会津絵ろうそく造りに心血を注ぐ。
すっと伸びた白い胴に、色鮮やかに描かれた四季の花々。それは灯を点してしまうのが惜しくなる可憐さである。会津地方の風物詩、民芸品の赤ベコや起き上がり小法師といった絵柄にも、何ともいえない温かさが滲む。
同工房では手造り手描きのろうそくの他にも、キャンドルタイプやフローティングタイプの商品も手描きにて制作している。会津地域の土産物店や仏壇仏具店でのご購入も可能だが、工房での直接販売にも応じてくれるので、ご興味を持たれた方は工房へと足を運んでみてはいかがだろう。
店舗情報
会津絵ろうそく本舗 山田商店
住所 | 福島県会津若松市館馬町11-29 |
電話番号 | 0242-26-3480 |
営業時間 | 10:00〜16:00 |
定休日 | 不定休 |
ホームページ | https://erousoku.com/ |