遠くに広がる比叡の稜線、近くには神楽山として親しまれてきた吉田山。ご案内する〈南禅寺八千代〉は、ゆるやかな東山三十六峰に抱かれる閑静な宿。
南禅寺参道に面し、祇園や繁華街から車で10分足らずの場所にありながら、敷地内にはゆったりと穏やかな時間が流れ、街の喧騒が嘘のようだ。無燐庵、平安神宮、円山公園などを作庭した稀代の植木職人・小川治兵衛の手による名園と、古き良き佇まいを残した数寄屋造りの簡素枯淡な空間で、京都の粋を味わう旅はいかがだろう。
客室は、聚楽壁の趣深い本館と、京唐紙を設えた別館をご用意。本館は、庭に囲まれた南禅寺別荘だった部屋を、古き良き佇まいを残しながら、総檜風呂やベッドを配したモダンな客室へとリノベーション。別館は、端正な和の空間が広がり、大浴場や庭園レストラン、ラウンジにも近く、スロープやエレベータなども利用しやすいことから、ご年配の方や、ご家族様での滞在におすすめだ。
本館はどの部屋からでも名庭園を望むことができ、常に快適な温度に湯を張った半露天風呂、もしくはサウナを備えているので、ご滞在中は24時間いつでもお好きなタイミングで快適な湯浴みやサウナをお愉しみいただける。
また〈南禅寺八千代〉は、料理屋としての歴史を持つことから、料理が自慢の宿でもある。毎日丁寧に京の軟水で引く出汁の味わいは特に素晴らしく、旬の食材を使いながら、季節感溢れる器と演出がなされた京懐石は、先ずは目から愉しませてくれる。他にも南禅寺名物の湯豆腐、すきやきやしゃぶしゃぶ、丸鍋、夏限定の鱧しゃぶなど、老舗の味を風雅な空間でご堪能いただける。
つつじの咲く頃、錦に染まる紅葉の頃、白く化粧する雪景の頃——。〈南禅寺八千代〉には、100坪の和風庭園を臨むお食事処とレストランがあり、いつ訪れても京都ならではの情景とおもてなしで、あなたをやさしく迎えてくれる。
