古今馳走 あん藤

古今馳走 あん藤

こだわりの設えと細部まで気配りの行き届いた空間で
瀬戸内ガストロミーを存分に堪能する至福のひと時

　店主の安藤祐士氏は、大阪や広島で修業を行い、その後地元である愛媛県に戻り、父親の寿司和食店でさらに研鑽を積む。そんな中で農業や漁業などに携わる人と触れ合う機会が多くなり、その大変さに気付き、料理人としてこの地域の農業や漁業の発展と瀬戸内の食材の素晴らしさをもっと多くの人々に知ってほしい、喜びと感動を与えられる場所を提供したいという強い想いから立ち上げたのが〈古今馳走 あん藤〉である。

　「愛媛県には海と山があり、おいしい水にも恵まれ、季節を肌で感じることができます。自然豊かなこの地で穫れる食材はどれも新鮮かつ魅力的で、新しい出会いがある度に刺激を受けます」と安藤氏。仕入れる食材はそれだけでも美味しいが、それぞれが持つポテンシャルを最大限に引き出すように手間をかけ、素材との出会いや素材の組み合わせの愉しさを五感で味わう料理へと仕上げるのが安藤氏の持ち味。

　名栗仕上げの扉を開けると洞窟のようなエントランスにつながり、神代杉のカウンターなどを設えたモダンな店内が特別感を添える。4名と5名掛けの2つのカウンター席はライブ感に溢れ、個室を1室、暖炉を備えたテラス席では鍋やバーベキューといったカジュアルな食事も提供でき、ご利用シーンに応じて使い分けられるのもこの店の魅力。

　地酒をはじめ全国から選りすぐった日本酒も豊富で、唎酒師が提案する日本酒とのペアリングも一皿一皿をより高みへと引き上げる。幻のお茶と言われる石鎚黒茶などのノンアルコールも充実しており、料理には唐津焼や九谷焼、有田焼、骨董の器を使い分け、飲み物のテイストに合わせて用意されたカットグラスや吹きガラスといった酒器にもセンスの良さが光る。

　ここ〈古今馳走 あん藤〉は、細部まで気配りの行き届いた上質な空間で、瀬戸内ガストロミーを堪能できる店。美酒と美食を五感で味わう至福のひと時をどうぞごゆっくり。

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