塗り工房ふじい
漆塗りの伝統を新しい素材と融合させ、
今までになかった類稀な美しさを宿す作品を創作
室町時代に始まったとされる紀州漆器。長い歴史を持つ紀州漆器の伝統と技術を受け継ぎ、これまでとは全く違う作品を生み出し続けている〈塗り工房ふじい〉の藤井嘉彦氏。
漆器とは、木の器などに漆を塗ったものであるが、藤井氏はガラス食器に漆塗りを定着させる独自の技術を開発。漆工芸に伝わる蒔絵技法や、様々な伝統技術、新しい技術を取り入れながら自由に装飾されたガラス食器の美しさと、これまでになかった製品として瞬く間に評判となり、有名ホテルや一流レストランなどで使用されている。
2021年に本誌で同工房を紹介させていただいてから3年。食器とは全く異なる新しい作品が誕生していた。アクリル板と漆塗りを融合した装飾パネルである。上の写真で紹介している写真がその一例。これは、アクリル板の裏面に漆塗りを施し、表面はレーザーで模様を描いている。アクリル板の断面にはLEDライトが取り付けてあり、アクリル板の中を光で照らすと、レーザーで彫った絵柄の溝に光が当たり、絵柄だけが美しく浮かび上がるというもの。工房では大きなアクリル原板をカットするマシンやレーザー彫刻のできるマシンを保有しているので、様々なサイズと絵柄でのオーダーにもワンストップで対応してくれる。興味を持たれた方はお気軽にお問い合わせを。
工房は海南市の黒江地区にあるが、紀勢本線海南駅西口から400mほどのところに「海南ギャラリー」を、神戸市の六甲アイランドにある神戸ファッションマートに「神戸ギャラリー」を構えており、様々な作品を展示・販売している。お近くに訪れた際にはぜひお立ち寄りを。
写真では紹介していないが、漆塗りを施したガラステーブルや和紙をガラスと一緒に塗装した作品なども手掛けており、「こんなものは作れないか?」という相談にも応じてくれる。
藤井氏は、伝統的な漆塗りの技法と独創的な技術を融合した今までになかった作品をこれからも生み出してゆく。
店舗情報
塗り工房ふじい 海南ギャラリー
住所 | 和歌山県海南市名高532-4 |
電話番号 | 073-483-0323 |
営業時間 | 9:30~17:00 |
定休日 | 土曜日、日曜日、祝日 |
ホームページ | http://www.nuri-koubou.com |
オンラインショップ | https://yoshihikofujii.shop-pro.jp |
塗り工房ふじい 神戸ギャラリー
住所 | 兵庫県神戸市東灘区向洋町中6-9 神戸ファッションマート内6E-16 |
電話番号 | 078-600-9182 |
営業時間 | 月 9:00~14:00 火・木 9:00~17:00 |
定休日 | 水・金・土・日・祝日 |