奈良ホテル
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瓦屋根に鴟尾を配した建物は日本銀行本店や東京駅の設計で知られる辰野金吾によるもの。創業当時の趣を伝えるロビー「桜の間」は、ゲストを一瞬で非日常の世界へと誘う
奈良の都に賓客を迎える
格調高いクラシックホテル
関西の迎賓館として明治42年創業の〈奈良ホテル〉は、奈良公園内の高台に位置し、若草山や興福寺の五重塔等が眺望できる贅沢なロケーションに佇むクラシックホテルである。アルベルト・アインシュタイン、愛新覚羅溥儀、オードリー・ヘップバーン。宿泊客名簿には、その名を世界史に残す国内外の要人のサインが残る。
ホテルの歴史を今に伝える本館は、重厚かつ華麗な桃山御殿風檜造りの外観。そこに、和洋折衷様式を取り入れた空間は、春日大社の釣燈籠を模した和風シャンデリアが下がる高い格天井や、マントルピースと呼ばれるドイツ様式の暖炉を備え、さりげなく配された名画の数々が美術館のような趣を添える。また、昭和59年開業の新館は、吉野地方に見られる吉野建を採用。明るさ、暖かさの中に新しさが表現された、心地よい空間が用意され、中庭から望む景観も新館に部屋をとる楽しさの一つである。いずれの客室も、最高品質のベッドや寝具が配されて、落ち着きのある心地よい空間に、心からお寛ぎいただけることだろう。
館内は、至るところにクラシックホテルならではの見どころが沢山あり、メインダイニングルームやザ・バーも古き良き歴史と伝統を今に残す。その美しさやおもてなしの心はそのままに、ゲストのための先端の設備が導入されているので、滞在は快適この上ない。奈良観光の拠点としてはもちろんのこと、ここに泊まることを目的に旅程を組みたくなるような、一度は訪れていただきたいホテルである。
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窓外には四季が織りなす景色が広がる「デラックスガーデンビュー」

本館ロビーの「桜の間」。17:00〜20:00の時間帯は、ご宿泊者様専用スペースとしてご利用いただける
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アインシュタイン博士が奏でたピアノ
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赤絨毯の階段と和風シャンデリア
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メインダイニングルーム「三笠」
店舗情報
奈良ホテル
住所 | 奈良県奈良市高畑町1096 |
電話番号 | 0570-66-6088(ナビダイヤル) |
宿泊料金 | 2名様の場合 1名様 17,000円〜 (室料のみ、税サ込) |
ホームページ | https://www.narahotel.co.jp |