小林製靴

小林製靴
こばやしせいか

あらゆる素材に無限のデザインバリエーション
思いのままの靴を具現化するアトリエ

　人工物である限り創造し制作する—それが、ご紹介する〈小林製靴（こばやしせいか）〉を主宰する小林寛明氏のスタイルだ。靴職人でありデザイナー・小林氏のアトリエは、西区京町堀にある。市民の憩いのスポットとして親しまれる靭公園がすぐ隣。この都会のオアシスのような場所に建つビルの2階のアトリエに、今日も“世界で一つしかない靴”を求める無類の靴好きが訪れる。

　氏の手掛ける靴は、世界的なファッションコレクションで使われることもあり、著名な顧客も多数いる。が、表に出すぎることはなく、あくまでも職人気質。もしもあなたが照れ屋でも、靴のオーダーが初めてであっても、小林氏はとても穏やかな人柄で、すぐに打ち解けることができるはず。作りたい靴が頭の中でもう既に出来上がっている…という方はもちろんのこと、はっきりはしないけれど、何だか百貨店や専門店に並ぶ靴では物足りないという方も大歓迎だ。

　丁寧な採寸のもとに創り上げる木型は、お客様の一足のためだけのもので、ぴったりと足に沿うその履き心地の良さは言うまでもない。靴の話はもちろんのこと、好きなファッションや食べ物の話、趣味や休日の過ごし方といったいろいろな話をしながら、一足の靴を誂えていく時間の何と豊かで愉しいことか。革の種類は思いのまま。そして、色も自由だ。さらに革以外にもどんな素材も選ぶことができる。お客様が望む素材やデザインが正直靴には適さないケースもある。が、そんな時にもできる限りお客様の気持ちに沿うように、しっかりと話しをして、最高の仕上がりを共に目指す良きパートナーとなってくれる。また、鞄や革小物、さらには革を用いたインテリアアイテムまでそのクリエーションは多岐にわたるので、まずはどんなことでもご相談いただきたい。

　豊富な素材や作品の展示のあるアトリエでは、未経験者でも革の愉しさを体験できるワークショップを開催している。アトリエがどんな雰囲気なのか、まずは経験してみたい…という方は、一度参加してみてはいかがだろう。

店舗情報

小林製靴