小浜海産物株式会社 若狭小浜 丸海

小浜海産物株式会社
若狭小浜 丸海

120年の伝統の味を食卓に
日本海の恵みを樽に詰めた匠のささ漬け

　若狭湾に面した福井県の小浜市は、古来「御食国(みけつくに)」として、日本遺産「鯖街道」を通り、塩や海産物を朝廷に献上してきた歴史ある土地。昭和23年創業の〈小浜海産物株式会社〉は、海の幸の宝庫であるこの小浜に独自の水産卸売市場を有し、加工から販売まで手掛ける総合水産食品会社だ。

　地元の鮮魚を使った水産加工品の中からご紹介するのは、同社の海産物ブランド「若狭小浜 丸海」の代名詞「匠 小鯛ささ漬」だ。発祥は諸説あり、明治34年頃、京都の問屋と池田喜助氏によって考案され、喜助氏の子孫が同社に入社したことで、その技法が伝わったという説が有力だ。ささ漬の名は、製品に用いるレンコダイをおろした形が笹の葉に似ていることから（これも諸説あり）。長年魚を見続けてきた自社の買付人が競り落としたレンコダイを三枚におろし、絶妙の塩梅で塩を振る。さらに地元で3百年続く老舗の酢を用いて酢〆を施し、一つひとつ杉の樽に丁寧に詰め込む。伝統の製法を守り、すべての工程を手作業で丁寧に仕上げる同品は、1日百樽を限度とする希少な品だ。

　化学調味料や保存料は不使用。届いた直後は刺身のような味わいを、3、4日後には米酢が鯛に馴染み、塩で引き出された旨味と米酢の旨味を、6、7日後には杉の香り、魚の旨味、米酢が完全に馴染んだ芳醇な味わいを—日を追うごとに変化する味わいも愉しめる。

　さらに、ささ漬は2017年、地理的表示（GI）保護制度に、水産加工品として初めて登録されている。このGI制度は特定の地域で生産され、その土地の特色が反映された品質や評価を保証するもので、同品の歴史と品質の証だ。

　ささ漬には多くの種類があり、小鯛、小あじ、のどぐろ、昆布〆には季節限定品も。このほかにも、鮮度の良い生で食べられる雲丹を熟成させた「雲丹醤」などの魚醤や、干物、漬け魚、カニやフグなども豊富に揃っている。ぜひウェブサイトをご覧いただき、日本海の恵みを宿した逸品を、ご自宅や大切な方の食卓にどうぞ。ご飯党の方にもお酒をたしなまれる方にもお喜びいただけること請け合いだ。

店舗情報

※商品価格は全て税込み価格になります