川溿

川溿

四季折々の極上の旬の素材が
目の前で調理される贅沢を満喫

　ご紹介する〈川溿〉は、風雅な石畳の散策路 “ねねの道”のほど近く。数寄屋造りの店内には、鏡のように磨き込まれた漆塗りのカウンターが配されて、時と共に味わいを増していく白木の内装も心地良い。ここは、目前料理の神髄を味わわせてくれる料亭である。
　カウンター越しにお客様をお迎えするのは、大将の川溿康嗣氏。まな板とカウンターはいわゆる面一で、敢えて仕切りを設けていない。それは、お客様に大将の包丁さばきや手元をご覧いただきその様子もお愉しみいただきたいとの想いから。特技でもある鱧の骨切りは、初夏から初秋にかけての名物で、魚介や牛肉を備長炭で焼き上げる音や香りに食欲をそそられる。11月解禁の越前蟹は直送で生きたまま仕入れ、本場を超える美味しい食べ方でご提供。ライブ感たっぷりな特別な気分を堪能いただける人気の一品で、伊勢海老、鮎なども活けの状態でスタンバイ。
　若狭湾の赤ウニ、岩牡蠣、若狭グジ、ノドグロ、舞鶴のとり貝が旬を迎える夏、越前蟹やふぐが心まで温めてくれる冬といった具合に、魚介は福井県若狭湾の朝獲れを中心に。また、極上の近江牛のヒレやイチボ等、信頼できる業者から仕入れる牛肉の美味しさにも定評がある。コースの最後にお召し上がりいただく締めには、料亭ならではの出汁の効いた小さなラーメンや、時にはビーフサンドや寿司などサプライズがあり大好評だ。苦手なものやアレルギーの対応はもちろん、魚を中心に食べたい、肉を中心に食べたいといったリクエストにも快く対応してくれるのもうれしい限りで、同じシーズンに何度訪れても、同じ料理の提供はせず、奔りの頃の食材はシンプルに、そして徐々に提供の仕方を変えていく。
　利酒師でもある大将は日本酒にもこだわりがあり、お料理に合うお酒はもちろん、希少な日本酒や珍しい日本酒が揃っているので是非一献。女将のおもてなしも気配り・目配りが行き届き、外国のお客様への対応もスムーズだ。この幸せな特等席をあなたの行きつけに。大切な方とのお食事に是非どうぞ。

店舗情報

※平均予算は税込み金額の目安です