料亭旅館 八ツ三館

料亭旅館 八ツ三館

静かな山あいの街で170有余年の歴史に包まれながら
ゆっくりと寛ぎの時間を満喫できる宿

　岐阜県の北部、富山県との県境に位置する飛騨市。飛騨随一と言われる総檜造りの本堂や鐘楼、山門が素晴らしい本光寺の目の前に佇む〈料亭旅館 八ツ三館〉。

　ここは、江戸末期に越中八尾（現在の富山市八尾）から来た三五郎が開業した宿。屋号は、八尾の「八」と名前の「三」を取って「八ツ三（やつさん）」から。また、小説「あぁ野麦峠」で描かれた、信州へ出稼ぎに向かう女子が集まった飛騨最北の募集拠点であり検番宿、集散の場所として賑わった宿でもある。そんな歴史的にも価値ある佇まいを今に残す建物は、国の登録有形文化財として指定されている。

　3つの建物から構成されている宿は、明治38年に飛騨の匠によって建築された「招月楼」に5部屋。食事処や湯殿に近い「観月楼」は2階に6部屋と3階に3部屋。「光月楼」には半露天風呂付の客室を3部屋と、宿で最も贅を尽くした数寄屋造りの貴賓室1室を備えている。どの客室も設えや雰囲気が全て違うので、お好みの部屋にてご予約を。

　料亭旅館と銘打つだけに料理も自慢。飛騨の食材を中心に地元の農家や自家栽培する野菜、富山湾などで水揚げされた旬の鮮魚をふんだんに使い、季節を大切にした月替りの料理の数々を、個室仕様となっている食事処で味わっていただける。総料理長は日々新しい料理への創作にも挑戦しているので、何度訪れても違った味わいを愉しめるのも魅力だ。

　二十四節気の室礼を大切にした季節飾りや、スタッフの丁寧でゆき届いたおもてなしも評価が高く、到着直後から心地よく滞在することができる。チェックイン前やチェックアウト後も荷物や車を預かってもらえるので、街並みや歴史散策も身軽に満喫できる。

　静かな山あいの街で、170有余年の歴史に包まれる〈料亭旅館 八ツ三館〉。日常から離れ、趣ある空間で、ゆっくりと寛ぎの時間を満喫していただきたい。

店舗情報