料理の宿 伊豆の花

料理の宿 伊豆の花

全7室に客室露天風呂付き、伊豆の美食を
堪能できる大人のための静かな隠れ宿

　伊豆半島の東端、国道135号線から外れた細い山道の先に目指す宿の白い暖簾が現れる。ご紹介するのは、2023年4月に開業した〈料理の宿 伊豆の花〉である。

　竹林に囲まれ隠れるように佇む宿は、広い敷地に本館と2つの離れの計3棟から構成され、客室はわずかに7室のみ。全ての客室には8畳の和室にツインベッドを配した寝室、広縁と部屋ごとに趣の異なる露天風呂が付帯し、落ち着きのある和洋室の設えで整えられている。客室や露天風呂からは太平洋と伊豆大島を眺めることができるのがこの宿の特徴で、滞在中は日々の喧騒から離れて、静かなプライベート空間で寛ぎの時間を過ごすことができる。また、本館には貸切露天風呂も用意されており、客室の露天風呂とはまた違うゆったりした広い湯船で、名湯・鎌田温泉の湯をゆっくり堪能していただける。

　宿泊先での愉しみの一つとなるのが食事だろう。ここ〈伊豆の花〉は屋号に“料理の宿”と冠する通り、料理自慢の宿でもある。腕を振るうのは料理長の北村久夫氏。フレンチの道を極めた後に和食へと転身し、有名ホテルや和食店などで料理長を務めてきた。伊豆は食材の宝庫。伊東港から直送される朝獲れの新鮮な魚介類に、旬の伊豆産野菜や地元の柑橘類を使って食事の席を彩るのは、季節を纏いながら目にも美しい創作和食の数々。市場にはほとんど出回らない地魚なども料理長自らが厳選して仕入れるため、ここに来たからこそ味わえる逸品に出会えるのも〈伊豆の花〉の魅力である。そんな料理へのこだわりは滞在の締めくくりとなる朝食も同様で、一品一品手の込んだ滋味溢れる和食膳が用意される。開業してまだ1年も経たないが、この料理の素晴らしさと心の込もったおもてなしにリピーターも続出。その話を聞いて訪れる方も数多い。

　伊豆は、観光名所や美術館・博物館などが非常に多い地域。伊豆にお越しの際はどうぞ〈料理の宿 伊豆の花〉で、記憶に残る美食旅の思い出を紡いでいただきたい。

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