料理屋 みや﨑

料理屋 みや﨑

目と舌で季節を愛で美酒を味わう
カウンター7席のみの美味しい隠れ家

　福井市内の南北に走る路面電車の「福井城址大名町駅」から歩いてわずか1分ほど。少しレトロな町並みの一角に、今宵も真っ白な暖簾が揺れる。ご紹介する〈料理屋 みや﨑〉は、オープンから7年目。「ミシュランガイド北陸2021 特別版」にて1ツ星を獲得するなど、県内外の食いしん坊から人気を集める名店として、すっかり地元に根付いた昨今だ。

　白木を使った清々しい店内には、板場をL字に囲むカウンターが7席のみ。店主の宮﨑洋彰氏は、滋賀県出身。大学時代に福井と縁が繋がり、修業時代には福井の名店「馳走えん」の小松辰平氏に師事し、腕に磨きをかけた。素材には、福井を中心とした北陸3県の食材を中心に、一級品との呼び声の高い木下牧場の近江牛、琵琶湖の天然鰻といった故郷である滋賀周辺の食材もお目見えする。さらには、日本各地から厳選したその時期に一番おいしい食材を織り交ぜながら、一期一会の一皿にして、コース仕立ての割烹料理に仕立てていくことが、ここ〈料理屋 みや﨑〉のスタイルだ。出汁を大切にする日本料理の基本をふまえながらも、トリュフや自家製のキャビアといった洋の食材を自在に取り入れていくあたりにもセンスが光る。さらに、日本酒、シャンパン、ワインといったドリンク類の充実度が高いことも魅力の一つ。今宵はどのお酒を愉しもうかな…と迷うそのひと時は大人だからこそ許される特権だ。

　店は完全予約制。カウンター席なのでお一人様でも大丈夫。宮﨑氏はとても気さくで朗らかな性格なので、料理談義、酒談義も存分に。お客様のご利用シーンに配慮した細やかな気配りも行き届いているので、大切な方との記念日や接待をはじめ、県外からのお客様をお連れしてもお喜びいただけること請け合いである。

　ゆっくりと盃を傾け目と舌で旬を愛でる—そんな大人の時間を是非一度。

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