日本料理 楽心

日本料理 楽心らくしん

新たな舞台で挑む、
片山心太郎の日本料理

　〈日本料理 楽心〉の店主片山心太郎氏は、「楽しむ」という心を大切に、美しい一品の数々と「第六感」を感じる空間を創り出す気鋭の料理人。2013年、36歳で開業した同店は、オープン半年でミシュラン一つ星を獲得し、その連続記録を更新中。ベルギーのミシュランスターシェフとのコラボレーション、2017年度のソムリエチャンピオンとのコラボレーション、台北での人気鮨店とのコラボレーション等、新しい挑戦にも積極的で、ゴ・エ・ミヨにおいても2020年から2022年まで3年連続掲載されるなど、日本料理の伝統を重んじながらも独自の味の世界を探求すべく挑む片山氏は国内外から常に注目を集める存在だ。

　そんな片山氏が2025年春、さらなる高みを目指し、大阪・福島区内に新たな新天地を開いた。かねてより温めてきた構想を形にした新生〈楽心〉は、数寄屋造りの様式と精神を現代的に昇華させた、まさに氏の集大成ともいえる空間だ。格子戸を抜けると、茶庭の思想を取り入れた「外露地」が客人を迎え、柔らかな光と水の音が調和する「内露地」へと誘う。8.5メートルの吉野檜一枚板が堂々と据えられたメインカウンター「真の間」では、旬を映す一皿が五感を揺さぶる。葦張り天井がやさしく包み込む個室「草の間」には、静謐と温もりが同居し、料理と向き合う時間をより豊かに彩る。

　料理人・片山氏が追求したのは、単なる移転ではなく、“空間と料理の融合”による新しい日本料理の形。磨き上げた技と感性を、若きスタッフたちとともに未来へと継承しながら、華道家・笹岡隆甫氏や東京「シェ・イノ」料理長・手島純也氏など、異業種との共演も積極的に行う。伝統を尊びながらも革新を恐れず、挑戦を続ける姿勢こそが〈楽心〉の真髄である。

　新たな舞台で、片山心太郎氏は“日本料理のこれから”を静かに、そして力強く描き始めている。伝統の奥にある新しい感動を、あなたの五感で確かめてみてはいかがだろう。

店舗情報

日本料理 楽心

※平均予算は税込み金額の目安です
※常に新しい感動をご提供するため同店の料理は日々進化しております。
ご紹介は一例としてご理解ください