月と鮪 石上

月と鮪 石上

駿河湾に浮かぶ月を愛で、
極上南鮪を堪能する至福の旅時間

　小高い山の緑を背に、目の前に広がるのは駿河湾。ご紹介する〈月と鮪 石上〉は、海と山に挟まれた小さな集落に建つ一軒宿だ。波打ち際に約2百年もの長い時を刻む旧家で営まれていた旅館が、60周年を機に2022年から1日5組の宿として新たな時を刻み始めた。

　4代目となる当主がテーマとしたのは、焼津の地にふさわしい「月」と「鮪」。焼津港で獲れた鮪と代々磨きあげられた飴色のヒノキの床、季節の花や室礼、静かな客室と温泉でお客様をお迎えしてきた歴史・おもてなしの心はそのままに、建築家との協業によって、新しい空間に。窓辺のデスク・寝室・小さな居間で構成された客室は、安心してこもれる場所になってくれるにちがいない。この場所にこの椅子—そんな想いを込めて、家具や調度品も丁寧にセレクトされている。

　また、宿の新たな顔として造られた「満月のダイニング」は海を臨む直径180センチの丸窓が設けられ、昼間は煌めく陽の光、夜には満天の星と駿河湾に浮かぶ名月を望み、時によって月光が織りなすムーンロードもお愉しみ頂ける。まるい窓に明かりが点る様はまさに満月のようだ。このダイニングでお召し上がりいただくのは、日本一の漁獲高を誇る焼津港で水揚げされた極上南鮪のコース料理。鮪のポテンシャルを最大限引き出しながら、最適な鮪の味付け・見せ方・心地よい量が追及されたコースは、お造りや秘伝のタレを使ったカマ煮込み、〆の大トロご飯等、いずれも絶品。野菜を使ったお料理や魚料理を味わえる滋味あふれる朝食も、忘れられない美味しさだ。

　茶どころ静岡の魅力を感じていただける様に、コースの終わりは抹茶をお召し上がりいただき、朝は緑茶を焙じて焙じたてのほうじ茶をご提供。抹茶を点てる体験のご用意も。

　全5室の和洋室は2名様でのご利用を基本に、2名様から8名様まで一棟貸切りにも対応してくれるので、お気軽にお問い合わせを。

　潮の香りと海風と、そして耳にやさしい波の音。“美しい、美味しい、月と鮪”を愉しむ時間を大切な方を伴ってあなたも是非に。

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