有限会社 上ボシ武内製飴所
江戸時代から愛され続ける
故郷津軽の伝統の味
迫力たっぷりのねぶたが印刷された丸いブリキ缶を開ける。中に入っているのは、コハク色につやつやと輝く「津軽飴」だ。飴といってもいわゆるキャンディではない。とろりとした麦芽水飴で、160年という長い時を超えて愛され続ける郷土の味だ。
この津軽飴を手掛ける〈上ボシ武内製飴所〉は、9代目が暖簾を守るまさに老舗。青森市内の一角に蔵を残し、工場と店舗として現役で使われている建物は、戦後の建物がそのまま維持されたもの。歴史を感じるレトロで趣深い店構えに足を止め、撮影していくお客様も多いのだとか。
津軽飴の歴史は非常に古く、創業初代となる武内喜兵衛忠信が津軽藩主の命で作ったのが始まりで、でんぷんと麦芽を使ったこの飴は、江戸時代には甘味というよりは、貴重な栄養源——滋養強壮食として重用された歴史を持つ。
〈上ボシ武内製飴所〉では、この伝統の津軽飴をはじめ、青森県産のりんごを活かした製品づくりにも注力し、半生乾燥のドライフルーツ、もちもちのプッチンゼリー、りんごのシロップといった様々な商品をラインナップ。りんご玉羊かんを赤い包装紙で包み上げて青森ねぶた祭り「金魚ねぶた」に見立てた一口羊かんは、見た目も愛らしく、遠方からも問い合わせが数多く寄せられるほど人気を集めている。
一切添加物を使わない。じっくりと麦芽で糖化をさせる初代からの製法を守り続ける津軽飴は、やさしい自然の甘さが特長で、そのままお召し上がりになるのはもちろん、飲み物に入れたり料理の際の調味料としても幅広くお使いいただける。
津軽伝統の味をご家庭の常備の味として、ときには津軽の心を伝える贈り物として、ぜひご愛用いただきたい。
店舗情報
有限会社 上ボシ武内製飴所
住所 | 青森県青森市本町5-1-20 |
電話番号 | 017-734-1834 |
営業時間 | 8:00〜17:00 |
定休日 | 土曜日、日曜日、祝日 |
ホームページ | http://www.jyoboshi.com |