本坊酒造 マルス津貫蒸溜所

国道270号線沿いに見える「かごしまの建築・まちなみ108景」に選ばれた石蔵樽貯蔵庫群と高さ26mのシンボルタワー旧蒸留塔(本坊酒造創業の地、南さつま市加世田津貫)
南国が育む琥珀色の輝き
本土最南端のウイスキー蒸溜所
東に蔵多山、西には長屋山。万之瀬川支流の加世田川に沿って長くのびる薩摩半島南部に位置する盆地・津貫に、本土最南端のウイスキー蒸留所となる〈マルス津貫蒸溜所〉がある。
同蒸溜所を新設したのは、津貫の地を発祥とする〈本坊酒造〉で、明治5年から地元の農産物加工・販売事業を前身に、明治42年に特産物であるさつまいもを使った焼酎造りに着手して以降、蒸留酒とともに歩みながら発展してきた蔵元だ。
創業当時から変わらない美しい湧水に恵まれた土地には、長い歴史を感じさせる石蔵が建ち並び、昔ながらの製法を守り続ける歴史の重みと代々受け継がれてきた伝統を感じさせてくれる焼酎蔵「貴匠蔵(きしょうぐら)」もある。
蒸留所では、見る人を圧倒する連続式蒸留機や同社の歴史が紹介された旧蒸留塔、ウイスキーづくりの工程見学をはじめ、ウイスキーの原酒が眠る石蔵樽貯蔵庫等の見学が自由にできる。
また、蒸溜所に隣接する昭和8年建築の本坊家旧邸「寶常(ほうじょう)」は、2代目社長・本坊常吉氏が暮らした邸宅で和と洋が融合した異空間を演出するくつろぎの空間として、マルスウイスキーを味わえるカフェバーとオリジナルグッズ・酒類を販売するショップが併設され、ウイスキーが織りなす集いと憩いの場となっている。旧家ならではの威厳ある佇まいで、季節ごとに日々刻々と表情を変える庭園を愉しみながら、銘酒を味わう贅沢なひと時をお過ごしいただけるので是非ご来館を。〈本坊酒造〉がウイスキー蒸留所で酒造りにかける情熱を、あなたの五感で感じ取っていただけることだろう。

伝統的な木造建築の和風平屋建て邸宅・正面玄関

四季折々に美しい日本庭園

本坊酒造が製造するマルスウイスキーをはじめ本格焼酎を味わえるバーカウンター、ここだけの限定焼酎やウイスキー、オリジナルグッズ、地元特産品を販売するショップコーナーがある


昭和28年築の石蔵樽貯蔵庫、自然と時の力にゆだねられたウイスキーの原酒が眠りについている
店舗情報
本坊酒造 マルス津貫蒸溜所
住所 | 鹿児島県南さつま市加世田津貫6594 |
電話番号 | 0993-55-2001 |
営業時間 | 9:00~16:00 |
定休日 | 12月29日~1月3日、他臨時休業日あり |
ホームページ | http://www.hombo.co.jp/ |