松籟荘

多くの皆様に支えられ、こだわりの材と匠の技で再建された
本物の上質を知る大人のための至極の湯宿
50年後にもう一度文化財として登録されるような建物を──。
ご紹介する〈松籟荘〉は、江戸時代中期の寛政年間に創業した「よろづや」旅館の別邸として昭和14年(1939年)に5代目館主により建築された木造三層の数寄屋造りの宿。平成15年(2003年)に国の登録有形文化財に指定されたが、令和3年(2021年)2月に発生した火災で焼失してしまった。再建するのは不可能と思われたが、多くの皆様からたくさんの励ましや支援を受け、令和6年(2024年)3月に再建・開業し、新たな一歩を踏み出した。
再建するにあたり計画されたのは、以前の宿のように本格的な数寄屋造りの建物を造ること。そのため建築は宮大工にお願いし、銘木の購入などにはクラウドファンディングで寄付された資金を充てた。そうして完成した宿は、旧館の趣を現代に伝えながらも、上質な木の温もりと宮大工の匠の技が随所に見られる日本の伝統美を宿す至極の空間。用意された客室は全室に湯田中温泉の湯をかけ流す露天風呂に坪庭を備える5室のみ。各室それぞれに趣の異なる雰囲気と心を込めて飾る季節の室礼がお客様を迎える。
夕食は信州牛や信州サーモンなど地元の新鮮な食材を活かした和会席を、客室ダイニングや個室仕様の食事処でゆっくり味わえる。特に料理長が目の前で仕上げる「客前料理」は五感で愉しむ特別なひと時を演出し、心もお腹も満たしてくれる。朝食には羽釜で炊いたご飯に三段のお重に旬のおかずを盛り付けた伝統的な日本の和食膳で一日の活力を。
宿泊されたお客様は、宿の向かいに建つ「よろづや」のお風呂や、国登録有形文化財に指定されている貴重な伽藍建築で造られた「桃山風呂」を無料で利用できる他に、「よろづや」の隣にある一般には開放されない地域専用の共同浴場「大湯」もスタッフに言えば利用できるのでぜひ入浴を。
国登録有形文化財の宿を失ったが、改めて多くの方々から愛されていた宿であったことを知り、これまで以上にきめ細やかなサポートとサービスで思い出に残る滞在を約束する〈松籟荘〉。ここは本物を知る大人にこそふさわしい上質な湯宿である。












店舗情報
松籟荘
住所 | 長野県下高井郡山ノ内町平穏3071-1 |
電話番号 | 0269-33-2114 |
宿泊料金 | 2名様の場合、1名様 57,000円〜 (1泊2食付き、税サ込、入湯税別途150円) |
ホームページ | https://shoraiso.com |