株式会社 丸二
平安時代から受け継がれる唐紙の
伝統を守りその魅力を広く発信
京都には、日本の伝統美を支える職人の技が今も息づいている。〈株式会社丸二〉が手掛ける「京唐紙(からかみ)」もその一つ。明治期35年創業の表具師を創業母体に、現在、内装材料卸業と京からかみの製造販売を営む同社の強みは、襖や表具材料卸としての利点と数多くの伝統文様の版木を用いた唐紙、唐紙摺り師の技を活かしたモノづくりにある。数少ない唐紙メーカーとして、古くは180年前より受け継がれてきた版木を使い、昔変わらずの原料で京都の伝統的な木版手摺りの技法を守り続けていることも特筆すべき点だろう。
京唐紙は、奈良時代に中国の唐から伝わった美しい細工紙が始まりで、手彫りの版木を使い、その表面に雲母・胡粉・布海苔・顔料などの昔ながらの絵具を乗せて一枚一枚手の平で文様を紙に写し出す、いわば版画の一種のようなもの。同社では、その伝統を厳守し、古くから受け継がれた300点余りの版木と職人の手法によって生み出された伝統工芸の温かみのある唐紙を、独自ブランド「京からかみ」として広く世に発信している。
製品はすべて手加工による受注生産品。国内で唯一不燃認定を受ける唐紙として、商業施設や宿泊施設等にも幅広く採用されており、使用する紙の色合いや質感、模様の色柄の組み合わせが自在なので、オリジナル性に富んだ襖紙・壁紙・パネルを小ロットで製作することができる。
本社に隣接する体験施設「唐丸」では、ビギナーからリピーターの方までが楽しく唐紙製作を体験できる様々な体験コースをご用意。ポチ袋・ポストカード・朱印帳などのステーショナリーや唐紙文様のスタンプを購入いただけるショップも人気がある。襖や壁紙のご相談やアートパネルや照明器具の作成、インテリアコーディネートのご相談は、本社ショールームにて。二級建築士が在籍しているので施工までをトータルに依頼することが可能だ。
小物から、部屋全体まで、京からかみが描き出す美しい景色を、ご自身の暮らしに取り入れてみてはいかがだろう。
店舗情報
株式会社 丸二
住所 | 本社 京都府京都市下京区高辻通堺町東入泉正寺町462 唐丸 京都府京都市下京区高辻通柳馬場西入泉正寺町460 |
電話番号 | 本社 075-361-1321 唐丸 075-361-1324 |
営業時間 | 本社ショールーム 9:00~18:00 唐丸 10:00~17:30 |
定休日 | 本社ショールーム 土、日、祝、夏季正月休み 唐丸 水、日、祝、夏季正月休み |
本社 | https://www.maruni-kyoto.co.jp |
唐丸 | https://www.karamaru.kyoto |