株式会社 村山木工 Mu-Wood

株式会社 村山木工
Mu-Wood

指物の技が拓く伝統木工の新しい世界
3次元で空間を創作する京組子®

　指物師—それは、釘などの接合道具を用いずに木を組み合わせ、建具や調度品、そして寺院などの建造物までをも建ててしまう稀有な技術を持つ職人のこと。京の奥座敷・京北町に大規模な工房を構える〈村山木工〉は、指物師の村山伸一氏が主宰するアトリエだ。木と向き合い作品に心血を注ぐ職人が集う木工工房として、節句飾りや茶道・華道の道具、調度品の製作を行ってきた。近年では、従来の伝統工芸の技法を斬新なアイディアで組み合わせ、これまでにない建築内装用パネルなどの製作を通してその魅力を世に広め続けている。 

　同アトリエが自信を持ってお届けするのは、村山氏の生み出した「立体的組子細工」だ。従来の組子細工に指物技術を合わせたオリジナル技法で、「京組子」として商標登録される。3次元の見事な立体性を実現した卓越的技法は、パレスホテル東京内の神殿において室内装飾として初めて導入され、その実績は世界中から高い評価を得た。その後も世界の要人を迎える大手ホテルをはじめ、企業のレジデンスや飲食店の店舗装飾などに瞬く間に採用され、日本の誇る手工芸の新たなジャンルを切り拓いている。 

　そんな至高の技術を体感できるショールームが、アトリエに隣接する形で2022年にオープンした。「Mushroom」と名付けられた同スペースはワーキングスペースやカフェとして利用できる空間で、照明や建具など至るところに「京組子」の装飾が施される。温もりを感じる色模様の繊細さや、思わず深呼吸したくなるような桧の香りをご自身の五感で味わえば、必ずやその魅力の虜になるに違いない。長閑な田園風景の広がるロケーションで唯一無二の珠玉の技法に触れながら、クリエイティブな発想を生み出すもよし、地元食材にこだわった料理に舌鼓を打つもよし、過ごし方は貴方次第だ。 

　日本の建築や風景を美しく変えていく〈村山木工〉の圧倒的な技法を、ぜひご体感あれ。 

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