関東のふぐとの異名をとり、食通からも愛される茨城沖のアンコウは、水戸を代表する冬の味覚。このアンコウを使い真冬に心まで温めてくれる「水戸のあんこう鍋」を考案したのが、ご紹介する〈水戸 山口楼 本店〉である。
明治5年創業の〈山口楼〉は、古くから、“水戸の一流どころといえば”と謳われるほど。水戸市を中心に、大洗にも店を構える日本料理の老舗として知られ、〈水戸山口楼本店〉は、賑わう繁華街の中にありながら、重厚な日本建築の建物がひときわ静かな佇まい。純和風の設えを活かしての、粋な“舞方遊び”をはじめ、晴れの日に相応しいお祝い料理がゲストを迎える格式あるウエディングも人気が高く、様々なスタイルでゲストをもてなせるよう、イスやテーブル席の用意があるのもうれしい配慮だ。
〈山口楼〉の会席料理は、日本料理の王道をゆく本筋の味。一皿一皿に四季の恵みが宿り、その美しさを目でも存分に味わっていただきたい。会席料理のほかにも、冬限定のあんこう鍋はもちろん、常陸牛のすき焼き等、 ゲストの利用用途や好みに合わせて、その席にふさわしい献立を供することを基本とし、茨城の新鮮な食材と全国の素晴らしい食材を融合させた料理の品数は年間約1000通り以上というからまさに圧巻。〈山口楼〉の味を愛し、都内から訪れるファンがいるというのも大いに頷ける話。吟味された器も品が良く、行き届いたもてなしも老舗ならではのものだ。
趣のある風雅な空間で、茨城の美味素材、季節の移ろいを感じるひと時が、大切な日をより思い出深いものにしてくれる。
