沢乙温泉うちみ旅館
古から続く結の井に湧く清らかな霊泉
宮城ガストロノミーを体感できる料理宿
宮城郡利府町は、海と里山と新しいものがすべて隣り合わせに存在する国内でも稀有なエリアだ。一日3組限定の料理旅館〈沢乙温泉うちみ旅館〉は、その里山に位置する一軒宿。街の喧騒からほんの少し入っただけで、いつの間にか周囲はのどかな里山に。鳥の声、清流のせせらぎをBGMに、歴史ある名湯と、共に料理人である当主と若女将が、自ら腕ふるう贅沢なおもてなしをご体感いただきたい。
沢乙温泉の歴史は古代国府多賀城の時代まで遡る。征夷大将軍を勤めた武官・坂上田村麻呂が傷を癒したと伝えられ、江戸後期から近代まで湯治場として地域の人々に愛された。現在は、九代目として内海貴史氏が長きにわたる歴史を伝え湯を守っている。
当主は、同館の信念である “料理は思いやり”を貫く料理人。手掛けるうちみ流懐石は、当主自らがお客様のために食材を探し、自らが調理する「馳走の精神」。里山の滋味、海の美味を組み合わせた料理は一品一品が実に丁寧に作られていて、心づくしを実感頂けるに違いない。料理はお座敷にて、お客様の目の前で切り付けや焼き方を行う臨場感がたまらない。当主や若女将との器や日本料理技術の奥ゆかしさなどの語らいも実に楽しく、他にはない特別なひとときをお過ごしいただける。旅館料理とは一線を画する同館の料理は、宮城の海と里山が共存する自然風土、歴史と文化を宿す、まさに宮城利府のテロワールだ。
「宿はまだ進化の途中です」と、内海氏は語る。旬の素材を見極める仲買人、自然農法で無農薬の野菜を提供する農家の方々、土地の個性を器に込める陶芸家、さらに建築でも地元の土と藁を使う左官職人、伝統の木組みの技で木の美しさを引き立ててくれる大工、ご神木を掘る彫刻家、表具屋、材木店等、内海氏の元には地元に根差し日々技を磨く英才職人たちが集い、本物の職人技を惜しみなく出し合いながら、より高い次元へと挑む日々が今も続く。
大切な人との記念日や寿ぎの一日が、さらに忘れがたい日となるように、お料理や過ごしかたのご希望や、オーダーメイドの要望にも親身になって寄り添ってくれる。宮城を一層好きになる、心の故郷になってくれるあたたかな宿である。
店舗情報
沢乙温泉うちみ旅館
住所 | 宮城県宮城郡利府町菅谷字明神沢1 |
電話番号 | 022-356-3145 |
宿泊料金 | 2名様の場合、1名様25,000円〜 (税別。1泊2食付き) |
定休日 | 水曜日 |
ホームページ | http://www.sawaoto-onsen.com |