瀬戸内ジャムズガーデン

瀬戸内ジャムズガーデン

“柑橘の島”周防大島のテロワールを宿す
瑞々しいジャム＆生レモンチェッロ

　壜に詰まっているのは、瀬戸内の陽光と潮風と、果実の恵み。新婚旅先のバリのコンフィチュール文化に感銘を受けた同園の園主・白鳥匡史氏が、〈瀬戸内ジャムガーデン〉として瀬戸内の島・周防大島の耕作放棄地の再開墾をはじめたのは、2001年のこと。“おいしいジャム造りはおいしい果実造りから”を信条に、苺・ブルーベリー・いちじく・レモン・ブラッドオレンジといった果実を自らの手で栽培し、周防大島のテロワールを大切にしたジャムに。その季節、その果実ごとの味わいを活かした、まさに一期一会の味わいを楽しんでいただける。

　使用する果実類は、島内生産者か自家農園が手掛ける周防大島産が9割以上。均一的であることが求められ、大量生産される工場生産のジャムの場合、ゲル化剤等の複数の添加物でとろみや味を調整することが一般的。一方同園では、果実の生産者や土地、その年々や収穫時期での味の違い＝テロワールを見極め、最もその個性を活かせるように仕上げていくことを大切に。例えば、北斜面の柑橘は酸味が抜けにくいのでその酸味を楽しむよう、レモンティーをイメージして紅茶で煮あげたり、寒さの続いた年の柑橘は苦みが出るので、その苦みを楽しむためにチョコレートで煮込んだり…と、果実一つひとつとしっかりと向き合った製品づくりが信条だ。

　2020年からは、イタリア発祥のレモンリキュール「生レモンチェッロ」の製造をスタート。果実処理の技術を活かし、本場リモンチェッロの技法を発展させて、独自の処理とアレンジを加えることにより日本人の舌に合うように工夫されたこの「生レモンチェッロ」は、周防大島の気候風土を感じる濃厚な味わいが特長で、ロックやソーダ割り、牛乳割りをはじめ、料理や製菓にもお使いいただける。

　同園では島の庄屋ゆかりの古民家をリノベーションし、庄屋の庭を柑橘畑にした宿泊事業もスタートし、直売ブティックやカフェも展開しているので、お取り寄せはもちろんのこと、〈瀬戸内ジャムガーデン〉を目的地に瀬戸内へと旅するのもおすすめだ。

店舗情報

瀬戸内ジャムズガーデン