オーナーシェフ・佐々木彩史氏が追及するのは、自分自身が“本当に味わいたい”焼肉だ。日本全国から納得のゆく赤身肉を厳選し、その肉の美味しさを余すことなく引き出せるように、そして一番美味しく味わっていただける様に、オーダーを受けてから厚みやサイズを変化させ、一枚一枚丁寧に手切りする。さらに、例えばお2人で来店の方なら偶数枚、食が細そうな方であれば気持ち薄く—といった具合に、目の前のお客様のご様子を考えることも大切に。もちろん、かたくなに押し付けるのではなく、厚みのリクエストにも柔軟に応えてくれる。
色々な部位を愉しんでいただきたいとの想いから、一皿の量としては多くない。一般的な部位や希少部位はもちろん、タンやホルモンもラインアップ。もし、何にしようか…と迷ったら、おすすめ9種盛りを是非。1つの部位につき1枚を基本に目にも美しく多彩な肉が盛り込まれ、部位毎の味わいをご堪能いただける。宮崎県産のかしわや地元岐阜県産のボーノポークといった牛肉以外の肉もお試しいただきたい。さらに狩猟シーズンには、県内外から仕入したジビエ（猪・鹿・鴨・熊）なども取り揃えているのでご興味のある方はぜひ。前日までのご予約で、おすすめの肉を食べ尽くすコース料理のご用意も可能なので、大切な方とのお食事にもうってつけだ。
同店は、肉の美味しさはもちろんのこと、吟味されたワインの品揃えにも定評がある。限られた店のみが取り扱いを許されるケンゾーエステートをはじめ、ヴィンテージ系、ナチュラル系まで様々なワインをラインアップ。シャンパンの最高峰、ドン・ペリニヨンもストックしているので、ここ一番の日に栓を抜いてみてはいかがだろう。肉を焼くのは吟味された備長炭。席には無煙ロースターを完備しており完璧な換気が工夫されているので、臭いがお召し物につく心配は一切無用というのもうれしい限り。
グラスを傾けながら1枚1枚の肉をゆっくりと味わうひと時は、大人にだけに許される贅沢だ。この肉にこのワイン。そんな至福のひと時を、極上の美空間でゆっくりとお過ごしいただきたい。
