白ばら

白ばら

更新日：2025年2月13日

　本店の創業から60有余年。ご紹介する洋菓子店〈白ばら〉は、文化・芸術を愛する方々のためのサロンとして福山駅前に開業した画廊喫茶を前身に、福山市で初となる洋菓子専門店として誕生した歴史ある店だ。上品なバターの香りとやさしい甘さ。作り手の真心がそのまま形になったような〈白ばら〉の焼菓子は、西洋の文化を感じさせてくれる“ハイカラな味”として地元・福山で愛され続けるロングセラーで、本店と菓子工房を構えるラボは、市民の憩いの場所「ばら公園」から徒歩3分。毎朝ラボで仕上げる生菓子とバターの風味豊かな焼菓子のいい匂いが漂って、来店するお客様も思わず笑顔に。昔懐かしいクラシックな佇まいからモダンな店舗へ外観は変わっても、職人たちによって受け継がれてきた味わいは、まさに永遠の定番にふさわしく、親・子・孫の3世代で訪れるファンも少なくない。

　幻のバターと称される高級なカルピスバターを使って焼き上げたサブレに、ばらのクリームをサンドした看板商品の「ローズサブレ」、ミニクッキー、フィナンシェといった焼菓子や、しっとりと焼き上げる伝統的な「バウムクーヘン」、「プレミアムパウンドケーキ」は、舌の肥えた方への贈り物にもおすすめの定番で、昨年、福山城築城400年に因んだ「福山サブレ」が発売され、新しい福山土産として喜ばれている。このたび、福山市出身の作家・井伏鱒二没後30年を迎え、代表作「山椒魚」と生産量日本一を誇る「くわい」の焼印が仲間入り。福山サブレ専用ボックスに加え他の焼菓子との詰め合わせもお勧めの商品となっている。この他にも15種類の味わいを愉しめる冬季限定オリジナルショコラ等、本物の素材ならではの自然な風味と鮮度を日々追求し生み出される珠玉のスイーツは、地元福山を代表するスイーツに相応しい逸品が揃う。

　直営店舗は福山市内に7店舗。カフェスペース併設の春日店をはじめ、ショップごとに美しい空間が用意されているので、ケーキを選ぶ心華やぐひと時をゆっくりとお愉しみいただきたい。遠方の方はお取り寄せも可能なので、ご家族でのティータイムや心を伝える贈り物にぜひどうぞ。