誌面で紹介しているのは、猫ちゃんも出勤するワークスペースを実現した事務所併用住宅。建設する際の条件は、①敷地に車4台程を駐められること。②1階に事務所と会議室、多目的に使える広い個室を備えること。③2階を住居スペースにすること。④猫たちのための楽しい仕掛けの提案。で設計がスタート。外観は三角屋根の「OUCHI」を基本とし、玄関は事務所らしさを出すために、ガラス張りの風除室のように計画した
2つの切妻型のボリュームをずらすように配置した形で設計され、せり出すように配したガラス張りの2階バルコニーでは、猫ちゃんたちが天気のよい日にひなたぼっこをしている
事務所と住宅共通の玄関
玄関から2階居住スペースへの階段。輻射冷暖房パネルをデザインのポイントとなるように配置。スケルトン階段はロフトへと繋がる
白で統一した室内は施主様のご希望。アイランドキッチンはオーダーメイド。右に写るのが、ロフトへと繋がるスケルトン階段
屋上テラスからの光が室内を照らす
テレビ周りの壁に屋上テラスからの光が室内を照らすも階段状のキャットウォークを設え、掃き出し窓の向こうは猫ちゃんたちがひなたぼっこをして過ごすバルコニー
屋上テラスへと繋がる階段
屋上テラスから見るLDK。猫ちゃんたちはスケルトン階段の上から梁やキャットウォークを伝ってLDKの上を巡れるようにしている
事務所への通路
1階事務所。天井の一部に猫ちゃんの出勤スペースを設える
仕事中に上を見れば、訪れた猫ちゃんたちに癒やされる
四角形の「ハコノオウチ」例
三角屋根の「OUCHI」例
建築家 石川 淳氏。シンプルで飽きのこないデザインを得意とし、そのデザイン力は国内外でも高く評価され、数多くの雑誌やテレビで紹介されている。悪条件の敷地や厳しい予算の中でも、広がりがある明るく自由な空間を実現する。ペットと暮らす住宅やアトリエ併用住宅、SOHO住宅なども多く手掛け、ライフスタイルに合わせた理想の住まいをカタチにする。