神戸とんぼ

神戸とんぼ

空間、味、おもてなし。
日本の伝統の粋を集めた大人の空間

　京土の塗壁に配された控えめで風雅な表札が、まず粋である。そして、小さな桐の小扉を開き、あらかじめ伝えられたナンバーを入力する。これがまた、特別な気分を一層盛り上げてくれるのである。

　桐の一枚板の引き戸を開ける。と、そこに広がるのは京の小路がイメージされた切石の通路だ。〈神戸とんぼ〉での至福の酒食のひと時は、ドラマチックに幕を開ける。神戸駅から徒歩3分、何気ない町の一角に国内外の食通が集う、ここは美食のための隠れ家だ。

　同店の料理はジャンルでくくれば創作鉄板焼き料理と言える。が、その内容は想像をはるかに超える。化学調味料は言うまでもなく、塩も一切使わない。料理の核となるのは、月替わりの料理に沿って仕立てられるうまみたっぷりの“出汁”。前菜、メイン、〆に至るまで全てこの出汁を使い、いずれも鉄板で調理することが、ここ、神戸とんぼの大きな特長となっている。そして、この料理をより引き立てるのが、丹波、清水、有田といったこだわりの和食器の数々。丹波立杭焼の名窯・丹文窯の大西雅文氏の手によるオリジナルの皿も愉しみのひとつだ。四季の移ろいが盛り込まれた器の景色も、存分に味わいたい。

　樹齢300年以上の国産地松に手鉋をかけた一枚板のカウンター、秀吉時代からの歴史ある播磨型紙を用いた照明、古民家の地松を使ったダイナミックな梁や神戸初の壁掛け式ガス暖炉、さらには朱色の漆で仕上げられたバーカウンター等、細部まで伝統工芸品等で整えられた店内は、まさに日本の美と粋の極致。フランスで発行されている日本の情報誌でも、兵庫特集内でいち早く紹介される等、〈神戸とんぼ〉の名は世界規模で知れわたっている。

　古き良き、そして最も新しい“和”の魅力を五感で体験させてくれる〈神戸とんぼ〉へ、大切な方を伴ってあなたもぜひ一度。

店舗情報

神戸とんぼ

※2024年8月時点
※平均予算は税込み金額の目安です