道後温泉 ふなや

「詠風庭」に流れる御手洗川の美しいさまを眺めながら食事を愉しめる川席
多くの俳人・文化人がその足跡を残す
漱石も愛した伝統息づく老舗旅館
「はじめてのふなや泊りをしぐれけり」。俳句発祥の地、愛媛松山に位置する老舗旅館〈道後温泉 ふなや〉に宿泊した折、夏目漱石が詠んだ句で、かねてから楽しみにしていた〈ふなや〉に訪れた喜びが素直に表現されている。
同宿は、約3000年もの歴史を持つ日本三古湯のひとつと言われる、道後温泉に1627年に創業。古くから受け継がれる伝統を大切に格式を活かしながらも、良いものであれば新しいものも積極的に取り入れてゆくスタンスで、2017年には外装をリニューアル、茅葺門も25年ぶりに葺き替え完了。時代のニーズに応えながら390有余年に渡り、幾多の人々の旅の宿として愛され続けてきた。
1500坪もの広大な敷地面積を誇る、小川の流れる日本庭園「詠風庭」には約200種類もの植物が生育し、四季折々の風情が楽しめる心癒される空間となっている。
経験豊富な料理長がおもてなしの心を込め、丹念に仕上げる数々の料理は、温暖な気候と豊かな自然に育まれた食材の宝庫松山の、地元で採れた瑞々しい野菜や川の幸、瀬戸内海の新鮮な魚介類をふんだんに使用した旬味多彩な滋味に富む贅沢な逸品だ。漱石も舌鼓を打ったビフテキの味は今尚、変わらずに受け継がれている。
伊予大島石の美しい御影石を使った御影湯に、古代檜を贅沢に使用した檜湯は、道後温泉100%の湯で、どちらも露天風呂とサウナを併設。
京都数寄屋大工の匠が手がけたスイートルームや、松山出身の画家・渡邊智美氏が描いた絵画を展示したアートギャラリールームなど、様々な趣向を凝らした客室をご用意。伝統ある〈ふなや〉にて、偉大なる俳人に倣い一句詠んでみるのもまた一興だ。

川席の外観

料理

清々しい檜の香りを堪能しつつ湯浴みが愉しめる檜湯

四季の風を感じて心癒される露天風呂

見た目にも華やかな本格フレンチ

瀬戸内の旬の味覚をふんだんに使用した和会席

見事なばかりの紅葉が素晴らしい秋模様の「詠風庭」

多くの俳人・文人もくぐってきた風情のある旧門

小川の流れる総面積1500坪の日本庭園「詠風庭」
店舗情報
道後温泉 ふなや
住所 | 愛媛県松山市道後湯之町1-33 |
電話番号 | 089-947-0278 |
宿泊料金 | 2名様の場合 1名様 27,650円〜 (1泊2食付き、税込) |
ホームページ | http://www.dogo-funaya.co.jp |