隠庵 ひだ路
奥飛騨の歴史ある湯と滋味深い料理を
味わえる、大人だけの静かな隠れ宿
奥深い飛騨の自然。名湯と四季折々の山の味覚を味わう上質な大人の旅はいかがだろう。ご案内するのは長野県との県境に近い北アルプスの麓、標高千メートルの場所にある小さな温泉地「福地温泉」にひっそりと佇む〈隠庵 ひだ路〉である。
同庵は広大な敷地を大きく使った平屋建てに、露天風呂と内湯を完備した客室が12室のみという贅沢さ。その内の4室は柱や梁など、もう二度と手に入らない材を活かして2022年に「碧(あお)の間」2室と、2023年に「緋(ひいろ)の間」2室をリノベーションして和モダンな客室となった。また福地温泉は平安時代に村上天皇によって開湯されたという伝説を持ち「天皇泉」とも呼ばれ、敷地内の川沿いに設けられた2つの露天風呂からは、遠く焼岳(やけだけ)を望み、川のせせらぎ、野鳥の声、風の音も心地良く、日ごろの疲れも湯けむりとともに霧散する。
つかず離れずの程よい距離感を保ったスタッフの接客も心地良く、宿では大人だけで静かに過ごしていただきたいとの想いから、小学生以下のお子さまや6名以上の団体の宿泊はご遠慮いただいている。ゆっくり寛いで過ごしたいという方には特におすすめの宿である。
囲炉裏の付いたテーブルが配された食事処で召し上がっていただくのは、奥飛騨の風土や食文化を大切にした料理の数々。海の食材は使わず、飛騨牛をメインに地元の山で採れる食材や川魚を使い、旬にこだわった素朴で味わい深い郷土料理でもてなしてくれる。中でも特製の「ころ芋」は宿の名物として評判だ。
雪解けとともに、山に生命が煌めく新緑の春、涼風に暑さを忘れる清々しい夏、山全体が燃えるように色づく恵みの秋、そして真っ白な雪に包まれる冬。ここでは何もしないという贅沢な時間だけが流れる。
古民家造りに温かい灯、そして奥飛騨の自然が見せる四季の彩り──。〈隠庵 ひだ路〉は、価値のわかる大人にこそ訪れていただきたい、心休まる山里の隠れ宿である。
店舗情報
隠庵 ひだ路
住所 | 岐阜県高山市奥飛騨温泉郷福地687 |
電話番号 | 0578-89-2462 |
宿泊料金 | 2名様の場合、1名様 31,900円〜 (1泊2食付き、税サ込) |
ホームページ | https://www.kakurean.com |