鮨 きむら
ネタとシャリの一体感が生み出す
“香り”を大切にした伝統的な江戸前鮨
江戸時代より多くの人で賑わう日本橋。東京証券取引所前の日本橋川に掛かる鎧橋の東側、蛎殻町の交差点近くに建つビルの1階に暖簾を掲げる〈鮨 きむら〉。
2018年に同店をオープンした店主の木村浩司氏は、18歳から東京の有名店で修業し、25歳でニューヨーク支店へ転勤。それから15年、現地で江戸前鮨を提供し、2015年に帰国。英語での対応も可能なので、外国のお客様に本物の鮨をという際にもぜひご利用を。
引戸を開けて中に入ると、ほのかなお香の香りと飛び石を配した小径のような趣ある空間が奥へと誘う。落ち着きある上質な設えの店内には、檜のカウンターに10席が用意され、これから始まる美食のひと時に期待で胸も膨らむ。
店で愉しめるのは、握りとつまみを織り交ぜたおまかせコース。ネタは季節ごとに全国で旬を迎える魚の特徴を活かし、それぞれの食材が持つ旨みを最大限に引き出すよう丁寧な仕事を施してゆく。シャリには伝統的な江戸前鮨ならではの赤酢と塩のみを使い、どのネタと合わせても〈きむら〉らしい味わいになるよう絶妙な塩梅で仕上げる。
木村氏が鮨を握るうえで最も大切にしているのは、食べた時にネタとシャリが口の中で調和し広がる“香り”。その余韻が旨みであり、鮮烈に記憶に宿るものとして、シャリのほどけ具合いやネタとシャリが馴染む温度感も見極めた握りの提供を心掛けている。
こだわりは握りだけに留まらず、コースに組み込む旬の味覚を大切に手間をかけて仕上げたおまかせのつまみの数々も、季節を感じさせながら鮨を引き立て、日本酒をはじめとしたワインやシャンパン、特注した器や酒器の数々も食事のひと時に華を添える。
鮨本来の醍醐味と美味しさ、ネタとシャリとの一体感が生み出す芳醇な“香り”をも味わえる〈鮨 きむら〉。記憶に残る鮨を堪能していただける鮨の名店である。
店舗情報
鮨 きむら
住所 | 東京都中央区日本橋蛎殻町1-8-2 ヴェラハイツ日本橋蛎殻町1F |
電話番号 | 03-6667-0634 |
営業時間 | 17:30~20:30 最終入店 |
平均予算 | 28,000円 ※平均予算は税込み金額の目安です |
定休日 | 水曜日 |
ホームページ | https://www.sushi-kimura.com |