鯛せん

佐賀の食材をふんだんに。
ハレの日に相応しい鯛めし膳
佐賀にこだわり、九州にこだわり、日本にこだわる—。厳選食材を使った鯛めし膳と会席料理を堪能できる佐賀の名店〈鯛せん〉をご紹介しよう。
同店の創業母体となるのは、店主・野中彰二氏の父親が40年前に開業し、板前としての技と心を注ぎ込んだ割烹料理店「鯛せん」。思春期より父親の手伝いを行ってきた野中氏は、18歳で大阪に渡り老舗料亭で修行を開始。佐賀に帰郷後は、父の営む当時の「鯛せん」で修行しつつ、数店舗の新規飲食店の立ち上げに携わり、独立後に複数の店舗を開業した。佐賀、福岡、県内外の飲食店の料理・店舗のプロデュースや指導、商品開発のアドバイス等、九州の食文化の発展に寄与する存在でもある。
そんな野中氏が挑んだのは、父親の板前引退と同時に幕を閉じた「鯛せん」の再開だ。「和食の味は板前の包丁さばき、味つけ、盛りつけの三位一体で決まる」と、器の一つひとつから吟味する父の本物の日本料理の技と心を、屋号と共に次世代へ。百年先も見据えた店として残したいとの思いの元、装い新たに名物「鯛めし」とともに復刻させた。
佐賀という土地と佐賀の食材を愛した父親同様に、食を通じて、文化や歴史に関心を持っていただきたいと考える野中氏は、とことん佐賀を味わって頂くべく地産地消にも注力。佐賀を代表する地場産業や伝統産業の異業種からなる協同組合「SAGA COLLECTIVE」の取り組みに賛同し、参画される企業様の商品を積極的に使用している。
また、鯛といえば、“めで鯛”。とても縁起の良い魚だ。この鯛を通じて、お客様のハレの日に一役お手伝い出来るようにと、スタッフ一同おもてなしの心を胸に、日々、料理や接客の改良、向上を図る。さらに、“百年、その先へと紡ぐ”を根幹に、古来からの縁起物、鯛の鯛がモチーフの店紋、百年前の煉瓦を使った壁や、伝統建築の技法で作られた梁など、随所に古き良きものを敬う設えが溢れている。料理に花を添える器には、有田焼や唐津焼、店主が集めた骨董品などが用いられ、記憶に残したい酒食のひと時を一層盛り上げる。本格的な日本料理をカジュアルに楽しめる申し分ない名店である。









店舗情報
鯛せん
住所 | 佐賀県佐賀市中の小路4-16 |
電話番号 | 0952-97-8113 |
営業時間 | 12:00~22:00(L.O.21:00) |
平均予算 | 昼:4,000円~10,000円 夜:6,000円~15,000円 |
定休日 | 不定休 |
ホームページ | https://taisen-saga.jp |
※平均予算は税サ込み金額の目安です