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心地よい未来のために 始めよう、SDGs vol.5

更新日:

心地よい未来のために
始めよう、SDGs
vol.5

- 04 質の高い教育をみんなに -

持続可能な開発目標であるSDGs(Sustainable Development Goals)は、
国連サミットで決まった新たな国際目標。貧困、飢餓、健康、教育、エネルギー、まちづくりなど
17のゴールと169のターゲットからなり、
地球上の「誰一人取り残さない」ことを誓っています。
日本でも国や地方自治体、企業でさまざまな取り組みが始まっています。
ここでは各テーマと、特徴ある事例をご紹介。
該当する企業の取り組みに賛同したり、商品を購入したりすることで、
あなたもSDGSの活動に協力できます。
今回は、4番目のテーマ「質の高い教育をみんなに」についてお伝えします。

日本にもある教育の課題

始めよう、できる支援から

持続可能な社会をつくるうえで最も有効的な手段と言われているのが、教育です。教育は貧困にあえいでいる人たちが現状から抜け出し、自立した人生を送るためには欠かせません。同時に、質の高い教育は、貧困、飢餓、ジェンダーなど問題を解決する糸口を見つけられる光になります。すると、SDGsの目標達成に大きな進歩をもたらすことができる、と考えられるからです。

しかし、現状を見ると世界で学校に通えない子どもたちの数は、6歳から11歳で約5900万人、12歳から14歳で約6400万人。1517歳では世界の子どもたちの約35%にあたる約13,800万人にも上ります。

その多くは途上国の子どもたち。学校に行けないのは、自然災害、貧困、紛争が大きく関係しています。自然災害で今までの暮らしを保つことが難しくなると、子どもは家事や労働の手助けをしなければなりません。紛争の危険があると、学校自体が封鎖されることもあります。

では、小学校、中学校における教育が義務化され、識字率も100%と質の高い教育が行き届いている日本には教育の問題がないか、というとそうとは言い切れません。いじめや、心の病などによる不登校生徒の増加や、学校によってインターネット環境の整備のばらつきなど、課題はいくつもあります。

このようなことを踏まえて私たちにできるのは、現状を学ぶこと。どこでどのような支援が求められているのかを知り、自分にできることを考えてみましょう。寄付をする場合は、どのようなプロセスを踏んで必要な人に届けられるのかーー。調べて、できることから始めてみましょう。

 

目標4 質の高い教育をみんなに 詳細はこちら

http://www.ungcjn.org/sdgs/goals/goal04.html

株式会社
アルヴァスデザインの
取り組み

他団体との協働で
カンボジアに2つの学校を建設

 株式会社アルヴァスデザイン(東京都港区)は、職業紹介、人材教育、コンサルティングの3つの事業を展開。教育事業に携わる一人ひとりが社会とのつながりを常に意識し、サービス提供に取り組んでいます。

 同社は、創業以来、売上金の一部を発展途上国の教育支援に活用。20159月には、NPO法人HEROとの協働でカンボジア・シェムリアップ州ルサイ村に小学校の校舎を造りました。2年後の2017年には、同州スナーソンクリァーン村にも小学校校舎の建設を支援。これはNPO法人HEROに加え、ProFuture株式会社、DO ITをはじめとする複数の学生団体も参画したプロジェクトです。

 校舎の側面には地球をモチーフとした絵やカラフルな模様が描かれ、明るい雰囲気に仕上げました。また、同社の企業ロゴと合わせて「笑顔に溢れる素敵な未来を築いていってください!」とクメール語での応援メッセージも描き、幼稚園~小学校6年生までの生徒221人を笑顔にしたそうです。

 子どもたちが元気に通う姿を想像するだけで、うれしくなりますね!

 

株式会社アルヴァスデザイン

https://alvas-design.co.jp/company/approach-to-sdgs/

公立大学法人
高崎経済大学の
取り組み

クラウドファンディングでOBたちが学生を支援

 公立大学法人高崎経済大学(群馬県高崎市)は、1952年の設立当時、県内及び近隣諸県で初の経済学部を有した大学。今でも北関東・信越地方で社会科学系大学院を博士後期課程まで設置する限られた大学の一つです。

 地方の公立大学にしては珍しく全国各地から学生が集まっており、今も全都道府県の出身者が在籍しています。当然、親元を離れて一人暮らしをする学生も多く、大半はアルバイトをしています。同大学では、コロナでアルバイト収入が激減した学生のために独自の支援制度を創設。3000万円の目標金額のうち、同窓会が700万円をクラウドファンディングで募りました。はじめこそ苦戦したものの、先輩OBの献身的な姿に触発された同窓生が動き出すと、メディアでも取り上げられ、輪が広がっていきました。結果的には全国の同窓生や保護者、地元企業などの協力で目標金額を大幅に上回る8095000円が集まりました。教育の機会を失わずに済んだ学生からは「いつか支援する側になりたい」という声が届きました。善意のバトンは次の世代に受け継がれます。

 

公立学校法人 高崎経済大学

https://www.tcue.ac.jp/

次からは、男女の社会的平等に取り組む企業の具体的な事例を紹介します。

 

「05 ジェンダー平等を実現しよう」に続く

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