店名の〈249〉は、太平洋沿いを走る国道249号線から。小高い山を背に、道を一本渡った目の前は富山湾。その向こうには、北アルプスの峰々を望む絶景のオーシャンビュー。海に面した道路沿いにポツンとバス停が佇む様が、まるでドラマに出てくるような抜群のロケーションだ。オーナーシェフは北海道の出身で、東京都内の星付きのレストランにて経験を積んだ小向慎平氏。里山里海の幸に恵まれた能登に惚れ込んでこの地に移住し、店を構えて2年になる。地元能登の厳選食材をふんだんに使い、フランス料理やイタリア料理の技法で仕上げる料理は、一皿一皿に能登の里山里海の恵み、地元の気候風土や文化を宿す、ここでしか味わえない“テロワール”料理だ。
同店は、古民家を改装した居心地の良いレストランで、窓からの景色はもちろんのこと、古民家の味わいを残しつつ、イタリアの欧州の田舎家に招かれたような内装にも気分が上がる。ディナータイムは完全予約制かつ一日一組限定の貸し切りとなっていて、カジュアルなランチやカフェタイムをお楽しみいただける昼間とはガラリと印象が変わる。
小向シェフが腕によりをかけるおまかせコースは、その時々に一番美味しい地元の食材で構成されていて、目と舌を存分に愉しませてくれる。ワインセラーには世界各国から厳選したワインが揃っているので、料理に合わせてシェフ目線で選ぶワインのペアリングも是非お試しいただきたい。
また、ディナータイムは小向シェフがつきっきりでもてなし。料理の話、ワインの話や能登の話など、シェフとの会話も、かけがえのないひと時により一層の愉しさを添えてくれるに違いない。
大切な方との記念日や、能登旅行の思い出に。県外から訪れたゲストの方にも、能登にはこんなに素敵な店がある！と自慢したくなる、とっておきの店になってくれるに違いない。
