法師温泉 長寿館
豊かな自然に囲まれ、歴史ある建物と
生まれたての天然温泉を堪能できる宿
古くから関東と新潟を繋ぐ三国街道。現在の国道17号から分岐する山道を奥へ奥へと進み、行き止まりとなるその場所に建つ一軒宿が、ご紹介する〈法師温泉 長寿館〉である。
明治8年(1875年)に開業した宿は、本館・別館・薫山荘・法隆殿の4つの宿泊棟と源泉豊富な3つの湯殿から構成され、特に明治時代にタイムトリップしたような旅籠の面影を残す「本館」、鄙びた風情を残す「別館」、鹿鳴館風の湯殿「法師乃湯」の3棟は、国の登録有形文化財に登録されており、観光経済新聞社の「5つ星の宿」にも認定されている。149年を紡ぐ歴史の中では、与謝野晶子、川端康成、若山牧水、直木三十五、柳原白蓮、川瀬巴水など多くの文人墨客・著名人が訪れ、スウェーデンのヴィクトリア皇太子をはじめ、ヨーロッパ各国の駐日大使夫妻なども宿泊している。またタレントや歌手なども、入浴の為に来館するという。
法師温泉の開湯は約1200年前と言われ、その名の通り弘法大師が巡錫(じゅんしゃく)の際に発見したと伝わっている。湯殿は、名物の「法師乃湯」(混浴だが女性専用時間あり)、内湯と野天風呂からなる豪壮な「玉城乃湯」、小さいながらも豊富な湯量を誇る「長寿乃湯」がある。「法師乃湯」と「長寿乃湯」では、浴槽の底に敷いた玉石の間から豊富な温泉がポコポコと自然湧出する、国内でも数少ない珍しい足元湧出温泉。この湯は、約45〜60年前に周囲で降った雨が地下深くで温められて、湯船の底の岩盤から湧き出しているもの。生まれたばかりの新鮮な天然温泉に入浴するという貴重な体験ができるのも、ここ〈長寿館〉の特徴である。
上信越高原国立公園内にある同宿は、生物圏保存地域として登録された「みなかみユネスコエコパーク」でもあり、「エコロッジ」の考えを取り入れて自然を守る活動も行っている。
〈法師温泉 長寿館〉は、豊かな自然とその恵みである温泉、そして非日常を感じられる空間の中で日常から離れ、ゆっくり寛ぐ湯宿である。
店舗情報
法師温泉 長寿館
住所 | 群馬県利根郡みなかみ町永井650 |
電話番号 | 0278-66-0005 |
宿泊料金 | 2名様の場合、1名様 19,950円〜 (1泊2食付き、税込) |
定休日 | 不定期に休館日あり |
ホームページ | http://www.hoshi-onsen.com |