待月楼
数寄屋造りの美空間で味わう
丸子名物自然薯と季節の懐石料理
池波正太郎のファンの方なら駿河区丸子(まりこ)の老舗料亭〈待月楼〉の名をよくご存じのことだろう。旨いものをこよなく愛した氏のエッセイ「食卓の情景」にも登場する同店の創業は、大正8年のこと。丸子はかつて、東海道五十三次の20番目の宿場町として栄えた歴史を持つ場所で、歴史ある里山に溶け込むように、竹林に囲まれた美しい数寄屋造りの建物がゲストを迎えてくれる。
同店で味わっていただきたいのは、地場産の素材を生かした四季折々の懐石料理、そして忘れてはならないのが、丸子名物“とろろ汁”だ。鎌倉時代から辺り一円に自生した自然薯は野趣あふれる風味とねばりが素晴らしく、街道をゆく旅人からも親しまれてきた逸品である。〈待月楼〉ではすべての懐石コースにとろろ汁とご飯が組み込まれ、お昼の席には気軽にとろろをお愉しみいただける、麦とろコースのご用意もある。また、とろろが苦手という方には、別の料理を整えてくれるので、気兼ねなくお申しつけを。
80名が着席できる宴会場を備えた同館は、お食事はもちろん、お茶事、さらには季節の懐石料理でおもてなしする和婚式にも応じてくれる。行楽やご家庭での集いの場に最適な各種お弁当も予約制でご用意があり、老舗の味を手軽に味わえるとこちらも大変好評である。
花鳥風月、四季を愛でつつ美食に酔う。——乾いた心をやさしく潤してくれるような、そんな風流な時間と空間を、今度はあなたご自身でご体験を。
店舗情報
待月楼
住所 | 静岡県静岡市駿河区丸子3305 |
電話番号 | 054-259-0181 |
営業時間 | 昼 11:00〜15:00、夜 17:00〜22:00 |
平均予算 | 昼 8,000円、夜 20,000円 |
定休日 | 火曜日 |
ホームページ | https://taigetsuro.jp |