かつて、藩の奨励産業として酒造りが栄えた程の良水に恵まれた地、福井県吉田郡永平寺町松岡に〈黒龍酒造〉が誕生したのは、今から220年前。江戸の文化元年のこと。
初代蔵元、石田屋二左衛門以来、8代に亘り手造りの日本酒を追求してきた老舗の酒蔵で、伝統の文化である日本酒造りを頑ななまでに守り続けてきた。
格子と黒漆喰壁が調和した風格ある佇まいが老舗の歴史を物語る店内には、松岡の名水と、福井県、兵庫県東条産の上質な酒米が生み出した銘酒の数々が並び、多くの日本酒愛好家を喜ばせている。
食材や料理を引き立てる真味只是淡の洗練された味わいとサラリとしたのどごしは、その飲みやすさから、普段お酒を嗜まれない方にも好評だ。また、越前和紙や越前漆器といった福井のものづくりの技術を商品パッケージに用いる等、美しいデザインも特徴で、年配の方から若い女性まで幅広い層から支持されている。
2005年には、より徹底した原酒の低温熟成と、安心安全な製品の提供を目的に、クリーンルームを備えた瓶詰めライン等、衛生環境を整えた「兼定島酒造りの里」を建設。2017年には、今までの酒造りで培われた経験を元に新たな技術を導入した醸造蔵「正龍蔵」での酒造りをスタートし、更なる酒質の向上にも力を入れている。
2018年には、20年以上前から取り組んできた高級酒の貯蔵経験から、最高級熟成ヴィンテージ日本酒ブランド「無二」を発売し、日本酒の新たな価値の創造を目指す取り組みをスタートした。
福井の風土に根差す歴史ある酒造りと新たな技術により生み出される、︿黒龍酒造﹀こだわりの銘酒を、あなたの食卓にもぜひ。
