天ノ寂

天ノ寂あまのじゃく

穏やかな海と松島の風景を独り占め
五感で天草を愉しむ至高の宿

　熊本市内から車で約90分。天草五橋の4号橋と5号橋の間に浮かぶ前島に、2023年6月オープンの話題の宿が佇む。〈天ノ寂〉と名付けられたそこは、天草の魅力を余すところなく堪能できる極上リゾートだ。

　他の人とは一味違う存在の「あまのじゃく」から着想を得ることにより、型にはまることのない唯一無二の空間を見事に形にした同宿。一歩足を踏み入れれば、その洗練された大胆なラグジュアリー感に、誰もが胸をときめかせることだろう。

　自信を持ってお勧めしたい点は数多あるが、まずはお客様が長い時間を過ごす客室から。11室全てがスイート仕様で、大きく設けられた窓からは穏やかな海が一望でき、大小さまざまな島々が連なる様子を眺めることができる。海と空が限りなく近い絶景は、まさに天草の自然を独り占めしている気分だ。室内のソファやテーブル、照明などさりげないインテリアについてもセンスが光り、非日常の特別な雰囲気をより一層高めてくれる。さらに、窓の外にもまた癒しの空間が広がる。全部屋に露天または半露天の温泉風呂が備わっているのだ。温かな湯に身を預け、頭を空っぽにして絶景を愛でる瞬間は、この上ない至福のひととき。清々しい風を受けながら入る朝風呂もよし、刻々と日の沈む頃合いに空の移ろいを愉しむもよし、お好みの時間帯に何度でもご堪能いただきたい。

　その土地の食材で手掛けられた美食でお腹を満たすのもまた、旅の醍醐味。サーブされるのは、天草近海で獲れた新鮮な海の幸を使った鮨をメインに、旬を意識したご馳走の数々。地酒が豊富に揃っている点も嬉しいおもてなしだ。ここでのお勧めは5組限定のカウンター席。目の前に広がる水盤の水面が、広大な海と一体化する様を眺めながら食事をお愉しみいただける。これぞまさに、インフィニティな大絶景といえよう。

　天草の魅力を、極上空間で満喫するひととき。体感すればきっと、身も心も虜になるに違いない。

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