Atelier Kobito

Atelier Kobitoアトリエ コビト

経年変化を愉しめるタンニン鞣しを採用
完全フルオーダーでお客様の理想をカタチに。

　製作するのは工房の職人。けれど、デザイナーはお客様。2020年に熊本市中央区にオープンの〈Atelier Kobito〉は、全国でも珍しい完全フルオーダーというスタイルで、お客様と共に一から理想を形にしていくことをコンセプトにした皮革ブランドだ。

　細かなデザインから革の選択、糸の色、裏地の仕様までオーナーであり革職人である西山亮平氏がお客様との対話を重ね、全ての工程を一人でこなす。お客様の希望を尊重しつつ、そこに職人としての視点からの意見をすり合わせながら、一つひとつにまさに魂を込める。こうして出来上がった作品は、まさに世界で一つだけのオンリーワン。

　また、〈Atelier Kobito〉が手掛けた作品は、持ち主と一緒に年を重ねることで、年数を経る程に何とも言えない味わいが増していく。その土台となっているのは、原材料である皮を素材＝革へと加工する“鞣（なめ）し”へのこだわりにある。世の中に出回っている本革製品のほぼ9割は、コストと手間を省ける化学薬品を用いた「クロム鞣し」という加工方法が採用されている。が、西山氏は主に手間もコストもかかる「植物タンニン鞣し」という加工方法を取り入れている。植物の樹皮に由来するタンニンを用いるこの方法は、原材料となる皮へのダメージが少なく、艶や色の変化、シワの入り方といった本革製品の醍醐味をより愉しめることから、本物志向の方に愛用者が多い。持ち主の癖や使い方によって、同じ革を用いたものでも全く異なる表情を帯びてくるので、育てていく愉しみも存分に味わっていただける。

　工房へは大きなカーフレザーを丸ごと一頭分使った看板を目印に。オーダーのための打ち合わせは完全予約制。ご相談やお見積りのみでのご来店ももちろん大丈夫なので、お電話やメール、ホームページのご予約フォームからご連絡を。大きさも色やデザインも使い勝手も、全てがお客様だけのもの—。全てをご自身で選べる特別感、世界に一つだけを是非味わっていただきたい。

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