「お仏壇は、古来、人生の節目—それもお祝い事の際に購入することも多かったんですよ。」と、「株式会社江頭仏壇店」の常務・江頭由美子氏。今回ご紹介する〈彌榮（いやさか）〉は、2023年2月にリニューアルされた新ショールーム。〈彌榮〉は、ますます栄える・祝うといった意味を持ち、そこには大勢のお客様の末永い繁栄と幸福を願ってきた同社の想いが込められている。
まず木材の目利きにはじまり、木地師、宮殿師、彫刻師、塗り師、錺金具師、蒔絵師、箔押師といった七職と呼ばれる職人の分業によって造られる仏壇は、極めて高度な日本の伝統技術を必要とする工芸品でもある。同店が店を構える大川市は国内屈指の家具生産地、木工業の町としても知られる土地柄だ。創業77年の歴史ある同店には、名匠が手掛けたもの、現在では生産が難しい技巧が施されたもの等、国内でもここでしか扱いのない希少な仏壇が揃っている。芸術品としても価値の高いものだけに、しまい込むのではなくもっと親しんでもらいたい、その美しさや価値をより広く知ってもらいたい、という想いを持ってきた。それだけに、新ショールームの〈彌榮〉には、従来の仏壇店のイメージとはかけ離れた明るく開放感あふれる空間が用意され、現代の暮らしのスタイルに即した祈りの場が提案されている。
新築やリフォームの際に図面をお持ちいただければ、最適な場所やデザインの提案はもちろん、祈りの作法や仏事のしきたりといったこともスタッフが全て教えてくれるので、経験がないので不安で…という方も安心だ。
ショールームには、仏壇製作の技術を駆使した上質な工芸品も揃い、茶道のワークショップといったイベントも毎月開催されている。今すぐ仏壇をご購入する予定の無い方も、ギャラリーを訪れるような気分でご来館を。ホームページには店頭にない在庫品も掲載され、来店予約をすればショールームでご覧いただける様に手配してくれるので、まずはホームページをご覧になってみてはいかがだろう。仏壇のイメージがきっと変わるに違いない。
