にしき堂

にしき堂

もみじ饅頭――素材に妥協せず、
美味しさを追求し続ける名店

　今や日本だけでなく、広島の銘菓として世界でも知る人が多い「もみじ饅頭」。広島市内にはもみじ饅頭を製造する和菓子店も数多く、店それぞれに異なる味わいを楽しめる。

　ご紹介する〈にしき堂〉は、1951年（昭和26年）に創業。もみじ饅頭の店としては比較的新しいが、広島県内に16店舗を構え、デパートやサービスエリアにも商品を展開する広島最大の規模数。県内の至るところで同店のもみじ饅頭を購入することができる。

　JR広島駅北口近くに6階建てのビルを構える〈にしき堂〉光町本店は、1階に店舗、上階が製造工場となっており、運が良ければ出来たてを購入できることもある。商品ラインナップも随一で、食品ロス削減のためのアウトレット商品も並ぶ。店内は広々としており、購入したお菓子をお茶と共にその場で食べられるイートインスペースも用意されている。

　使う素材にはとことんこだわり、北海道産の小豆は契約する農家が数年に一回収穫する輪作で〈にしき堂〉が求める品質水準に応えている。餡づくりに重要な水は、日浦山の麓の地下水を使うため、広島県海田町に製餡工場を建てて餡づくりを行っている。高品質の小豆を良質な水で炊いた餡は、風味豊かな小豆の味わいを感じられる仕上がりとなっている。

　定番のカステラ生地のもみじ饅頭の他に、一押しはお客様の声からヒントを得て約10年かけて開発した「生もみじ」。生地に米粉を使用し、もちもちしっとりした新食感の生菓子風もみじ饅頭で、〈にしき堂〉でしか味わえない大人気の広島新銘菓。広島県産の米粉や北海道産小豆など、素材のこだわりから生まれた上品な味わいは「ザ・広島ブランド」として認定されている。他にも、人気キャラクターや地元の野球・サッカーチーム、自動車メーカーとのコラボ商品、季節限定商品などをラインナップしている。

　ユニークな形と変わらぬ味で、誰もが笑顔になる銘菓もみじ饅頭は、ぜひ〈にしき堂〉で。

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