冨田

カウンター8席のみの店内は控えめな照明が心地良い。椅子も快適なものが選ばれていて、ゆったりと寛げる
大人の贅沢な時間にふさわしい
記憶に残る料理を心をこめて
江戸情緒漂う人形町の一角にひっそりと。知る人ぞ知る粋な一軒—日本料理の〈冨田〉をご紹介しよう。お客様をお迎えするのは、人形町駅至近のビルの2階。ほの暗い通路の灯りに誘われて歩を進めると、視線の先には白い暖簾。ここはまさに美食のための隠れ家だ。駅近でありながらそんな特別感たっぷりのロケーションにも期待が高まる。
お席は完全予約制で、カウンター8席のみ。日本の四季を旅するような日本料理を味わうひと時を大切な方とゆっくりお過ごしいただけるに違いない。板場に立つ大将・冨田雄亮氏は、出身地である千葉や都内のミシュラン獲得店にて腕に磨きをかけた後、2025年1月に自店を開業。一日数組限定とすることで、お客様一人ひとりに寄り添ったおもてなしの提供に心を砕く。
また、美味しいで終わらないように、来てよかった、また来たいと思ってお帰りになっていただけるように。その先の感動や記憶に残るような料理を作っていくことを大切に。お店での時間が最高のひと時になるように一切の妥協はせず、最大の準備でおもてなしをすることも大将の身上だ。
お品書きはその日だけのおまかせコース一本のみ。産地直送と豊洲市場から届く厳選食材を使い、素材の持ち味を引き出す下処理、火入れ、調理法、温度、時間にこだわり抜いて最高の一皿に。料理の土台となり日本料理の命ともいえる「出汁」は、お客様の目の前で引く。その一番出汁を使った碗の雑味のない澄んだ旨味に、満足の吐息がもれる。
目の前で繰り広げられる包丁の冴え、大将との会話も存分に愉しみながら、大人にだけに許される贅沢なひと時をあなたも是非に。ここ〈冨田〉なら、大切な方を自信をもってお誘いいただけること請け合いである。

おすすめコースの一例から。爽やかな香りを最大限に愉しめる、甘味の「月光百合根のすり流し」。

「炙り鱧と胡瓜と茗荷のごま酢和え」は、皮目をしっかりと身はさっと炙った鱧、すだち香る胡麻酢で初夏を感じる一皿。

強火でさっと焼いて旨みを引き立たせた「鳥貝のお椀」。

長良川の天然の鮎を炭火で。身はふわっとしっとり焼き上げる。

「鮑と雲丹と新じゅんさい トマトのジュレ掛け」は、柔らかく蒸した鮑とフルーツトマトを濾してジュレにしたものを合わせた一品。

炭火で焼いたシャトーブリアンをねぎと生姜を効かせたあんで。ヤングコーンはひげを巻いて揚げたもの

大将・冨田雄亮氏 2011年に料理の世界に入る。千葉県「割烹樹さき」で修業ののち、東京都内の「割烹喜作」「日本料理太月」「御料理辻」を経て独立開業。お客様には大切な時間を買っていただいているとの想いを持って、心を込めて料理を作りおもてなしをする料理人だ

店舗情報
冨田
住所 | 東京都中央区日本橋人形町2-6-11 五十番ビル2F |
電話番号 | 03-3527-3662 |
営業時間 | 昼 12:00~14:00 一斉スタート 夜 18:00~22:30 (L.O.20:00) |
平均予算 | 昼 14,000円 (※平日のみ。土日祝は夜と同価格。) 夜 32,000円 |
定休日 | 不定休 |
※平均予算は税込み金額の目安です