やきとり 馨
香り立ちやさしい余韻を残す焼鳥を
静謐な大人の空間で味わう贅沢
昔も今も商都・大阪の中心地として栄える北浜界隈。金融街として発展したこの地には、古き良き明治の趣を残すレトロモダンな建築が点在し、歴史と洗練が交わるエレガントな街並みが広がっている。
水の都大阪を象徴する土佐堀川近く、オフィス街のビル地下にひっそりと佇む〈やきとり 馨(かおる)〉。都心の喧騒を忘れさせる穏やかで心安らぐ空間に、炭火の香りが今宵もやさしく立ちのぼる。季節の食材や出汁の仕事を重ねることで、香りの移ろいを感じさせて魅了するおまかせスタイルの焼鳥コースは、焼きの技と素材が一体となった、まさに“やきとりの懐石”と言えるだろう。
炭は紀州や伊勢志摩の備長炭。原木ウバメガシの確保や後継者不足により価値が高まるなか、店主・植田直氏は自ら生産者のもとへ赴き、質を確かめた白炭だけを取り寄せる。素材の鶏は、秋田県・高原比内地鶏と長崎県五島列島の幻の五島地鶏。一本一本を大切にする丁寧な串打ち。素材の持ち味を最大限に引き出す、伝統の炭が放つ清らかな香りと力強い火。部位ごとの個性を見極めながらの最適な火入れ。焼きの技と香り、鶏の旨味が一体となった一串に、心を奪われるファンが後を絶たない。
また、河内鴨や旬野菜、ハーブに至るまで、店主が惚れ込んだ生産者からのものを厳選。希少な「食鶏処理資格」をはじめ、「利き酒師」「ビアアドバイザー」の3資格を併せ持つ店主による料理と酒の調和も、この店の大きな魅力だ。
秋田の比内地鶏を用いるご縁から、内装には秋田の土を使った土壁を採用し、伝統技術を継承する引き手といった日本の伝統文化もさり気なく。炭火の香気、所作の美、陰影を映す土壁の温もり—すべてが調和し、静謐な時間を生み出している。カウンター6席にテーブル席、完全個室が2部屋。喫煙室のご用意があるのも嬉しい配慮。接待や記念日といった特別な席にも最適だ。
店名の「馨」には、“よい香りが広がる”とともに、“人々の心に深く残る印象を与える”と言う意味が含まれている。香り立つ炭火と銘鶏の余韻に包まれる、心に残る一夜をぜひどうぞ。
店舗情報
やきとり 馨
| 住所 | 大阪府大阪市中央区北浜2-6-6 クリスタルタワーB1 |
| 電話番号 | 06-6205-8855 |
| 営業時間 | 18:00〜22:00 |
| 平均予算 | 15,000円 |
| 定休日 | 日曜日、祝日 |
| ホームページ | https://yakitorikaoru.studio.site/ |
| https://www.instagram.com/yakitori_kaoru?igsh=MTNxOTUwMzk3M3Boaw%3D%3D&utm_source=qr |
※平均予算は税込み金額の目安です