岐阜県と福井県の県境の油坂峠を水源に、やがては日本海へと注ぐ九頭竜川は、日本屈指の鮎の漁場。この清流に沿って伸びる国道17号線—通称鮎街道沿いに、ご紹介する〈COZY COFFEE〉がある。
同店は、約20種類の自家焙煎豆とコーヒーを淹れるための道具を扱う専門店。縁あって出店地となった永平寺町は、道元禅師によって開かれた曹洞宗大本山「永平寺」を有する禅の歴史と文化が息づく「禅の里」。店の大きな窓からは九頭竜川の清流に沿って広がる木々の緑と抜けるような青空を望み、珈琲の香りと美しい自然に日頃の忙しさや心身の疲れがゆっくりとほぐされていくようだ。
この自然の中で焙煎したコーヒーなら人々を幸せにできるはず—。そんな温かで芯を持ったオーナー夫妻の想いから生まれたオリジナルブレンド「精進SHOJIN」は、禅の里永平寺町にちなんだコーヒーで、ストレスを抱え疲れを感じる方に、日常をひと時忘れ、今この時に意識を向けて心を解き放って味わって頂きたい、という願いがこめられている。 また、「精進SHOJIN」の香りやコク、味わいをそのままに、カフェインを取り除いたカフェインレスの「浄めKIYOME」のご用意があり、カフェインを控えたい方や妊娠中の方にも安心だ。
同店のドリップバックには、すべてQRコードの入ったカードが添えられていて、QRコードからオリジナルの楽曲を読み込むことができる。音楽レーベル「ベジタブルレコード」とのコラボレーションによる曲は、コーヒーの味わいからインスピレーションされたオリジナルで、スマホからその曲を流しながらコーヒーを味わうという、シーンそのものを楽しめる独創的な試みだ。
ショップの奥には、鮎街道に向かって開かれたフルオープンのテラス席と、小さなイタリア車が鎮座するカフェスペースがあり、淹れたてのコーヒーを味わえる。酷暑の夏には、柱状に凍らせた「精進」に「精進」を注ぐ贅沢な「氷コーヒー」を是非お試しを。
清流と山の木々、風や陽射し。四季折々の自然の風景とオーナー夫妻の優しさを宿す一杯のコーヒーが、きっと元気をくれるはず。
