maison FUJIYA Hakodate
北の大地の恵みを活かした
古き良き味わいを持つ現代のフレンチ
海を望み、函館山を背に静かに佇む一軒の邸宅。異国情緒漂う元町・二十間坂の中腹に店を構える〈maison FUJIYA Hakodate〉は、函館という土地が育んだ文化と美意識を体現するフランス料理店である。
キッチンに立つのは、2代目シェフ・伊藤有輝氏。北海道・倶知安町出身の伊藤氏は、北海道全域に精通しながらも、特に函館・道南の食材に深い敬意を寄せている。料理に使うのは、知内町の牡蠣、江差のサクラマス、函館名物のイカ、津軽海峡や噴火湾で揚がる毛ガニ、穴子、ホタテ、ホッキ貝。そして七飯町の「王様しいたけ」など、地元の風土が育てた旬の恵みである。
それらを繊細かつ端正に仕立て上げるのが、伊藤氏の真骨頂だ。クラシックなフランス料理の技法を基盤に据えつつ、現代的な感性を織り込み、味・香り・食感・佇まい、そのすべてにおいて五感に響く一皿を追求している。料理に寄り添うワインもまた、秀逸である。一本一本に物語があり、料理との対話が愉しめる構成となっている。ペアリングを通して得られる体験は、この地、この空間ならではの記憶となるだろう。
店内は、やわらかな白を基調に構成された、凛とした美しさに満ちた空間。窓の向こうには、季節ごとに趣を変える函館の景色が広がる。調度品にも並々ならぬこだわりがあり、カール・ハンセン&サンのチェア、小樽や洞爺湖の作家による吹きガラス、有田焼、フランス・ジャン・ルイ・コケの器といった、ひとつひとつが選び抜かれたものばかりである。純白のテーブルクロスに映える器の美が、料理を引き立て、空間に静かな緊張感と品格を添えている。味、設え、もてなし—そのすべてが調和し、一篇の物語のように時間を紡いでいく。全30席のプライベート感あふれる空間は、貸切での利用にも対応。結婚式や記念日といった人生の節目にもふさわしい。ここは大切な人とともに、生涯の記憶に残るひとときを過ごす場所。
どうぞ〈maison FUJIYA Hakodate〉へ。大切な方を伴って生涯の記憶に残る味と時間をごゆるりと。
店舗情報
maison FUJIYA Hakodate
| 住所 | 北海道函館市元町17-17 |
| 電話番号 | 0138-76-9653 |
| 営業時間 | lunch 12:00~15:00(L.O. 13:00) dinner 18:00~22:00(L.O. 19:30) |
| 平均予算 | lunch 8,000円 dinner 20,000円 |
| 定休日 | 水曜日・第2、4火曜日 |
| ホームページ | http://www.maison-fujiya.com |
| https://www.instagram.com/maisonfujiya/?hl=ja |
※平均予算は税込み金額の目安です