主張し過ぎることなく周囲の景観や風景と調和する外観、玄関や窓、階段など、どの場面を切り抜いても絵になるような印象的な居住空間を生み出す──。そんな家づくりを提案してくれるのが、ご紹介する〈Più Design （ピュウデザイン）〉である。岐阜市を拠点に住宅や店舗の設計、家具デザインなども手掛ける設計士事務所だ。
代表は白木昭嘉氏。2004年に同設計事務所を設立した。大学卒業後に店舗設計会社で研鑽を積んだ後にイタリアへと留学し、イタリアでの生活経験からヨーロッパ的なテイストや、日本的な“侘び寂び”を感じられる表現、ミニマルな中にもどこか余白（＝物理的なゆとりの空間であったり、住む人が感じる気持ちや心のゆとり）を持ち、コストバランスに配慮しながら、使う建材のテクスチャなどにもこだわった空間デザインを行っている。
設計の際には、クライアントの好みに共感しながら、見えている世界や景色を共有し、より良く美しい空間づくりを目指す。さらに家具やインテリア、金物といったプロダクトの細部にまでこだわり、一見普通に見える物でも他にはない、その住空間だけのオリジナルを追求してゆく。高価なものや派手なもの、分かりやすいものでの表現よりも、目に留まらないものや意識の外にあるものに目を向け、“どこにでもありそうでないもの”を創る意識を持ってデザインする。
暮らしとは、映画のロケーションのように、音や光の具合によって場面が次々と変わり、ストーリーが紡がれていくものと考える白木氏。そこにどんなワンシーンが生まれるのかを想像しながら、住まい手それぞれのストーリーある空間を持った家づくりを目指し、物や場所の見え方を大切にした設計を心掛けている。
初めての家づくりだったり、そうでなくても、どこにお願いしていいか分からない方もいらっしゃると思うが、先ずは同社のホームページでどんな家づくりをしているかご確認いただき、お気軽にお問い合わせを。そして、夢や希望をお話いただくところから始めてほしい。
