岡山県北東部、鳥取県との県境に位置する奈義町（なぎちょう）は、世界で愛読され、アニメにもなった忍者漫画の作者の故郷であり、漫画に描かれた日本の原風景が残る場所。那岐山（なぎさん）の麓、この漫画の聖地とも言える奈義に誕生した一棟貸しの〈VILLA美都奈義〉は、忍者漫画の里、画家、彫刻家、建築家の作品が融合するフォトジェニックな豪華ヴィラである。
奈義町は平安京よりも古い1300年以上の歴史を有し、アートの町でもある。奈義町には学問の神様菅原道真の直系子孫が住み、浄土宗の開祖法然上人が仏教を初めて学んだ地。近隣にある「奈義町現代美術館」は、プリツカー賞を受賞した建築家磯崎新氏と3組のアーティスト（荒川修作氏＋マドリン・ギンズ氏、岡崎和郎氏、宮脇愛子氏）の巨大作品が建物を構成するように建築された世界でも稀有な美術館。太陽、月、大地と名付けられた3つの展示室からなり、1994の竣工以来、世界的にも注目されている美術館である。
「奈義町現代美術館」にインスパイアされて建築された〈VILLA美都奈義〉は、「泊まれる美術館」をコンセプトとし、設計は著名建築家笹森則次氏が手掛け、壁画は画家さとうたけし氏の巨大なローラーペイント作品が描かれている。館内には彫刻家北川太郎氏の室内オブジェ、リビングには世界三大建築家の一人、ル・コルビュジエの建築や造形に対する考え方が記された詩と挿図からなる版画集「直角の詩」（復刻版・書籍）がル・コルビュジエの指示通りに飾られ、建築とアートに想いを馳せる空間となっている。
長期滞在にも対応できるよう本格的なキッチン付きなので、食材を持ち込んで料理も可能。近所には朝食も食べられるカフェや、100年以上続く昔ながらの商店もある。バスルームにはボディシャワー、ジェットバスを備え、車で25分ほどの場所にある「湯郷温泉」での湯浴みもおすすめだ。全自動洗濯乾燥機も完備されている。
〈VILLA美都奈義〉は、多くの日本人が知らない忍者漫画の舞台となった里に建ち、アートを満喫できるヴィラである。
