Ville natale

地元養鶏場で餌にこだわって育てられたブランド卵「暁の鶏鳴卵」に、相性抜群のトリュフをのせて、パルメザンチーズをたっぷりと使用したチュイル(サクサク食感の焼き菓子)を添えた一品。経験豊富なオーナーシェフが、それぞれの食材の良さを生かしきるベストな調理法を用いて珠玉のフレンチを生み出している
地元食材で描き出す美しい料理の数々
“故郷”を再発見する本格フレンチ
愛媛県西条市、JR壬生川駅から徒歩約3分。住宅街の中にひっそりと佇む一軒家レストラン〈Ville natale〉は、地元の食材を知り尽くしたシェフが腕を振るう本格フレンチの店である。
オーナーシェフの上甲裕樹氏は、地元・愛媛の出身。大阪の調理師専門学校を卒業後、本場フランスの星付きレストランで研鑽を積んだ。帰国後も有名シェフの下で実績を重ねた、フレンチ一筋の本格派だ。
店名の「Ville natale」は、フランス語で「故郷」という意味。「2018年の西日本豪雨の際、私は遠い地にいて、故郷のために何も出来ないもどかしさにさいなまれました。それをきっかけとして、故郷・愛媛での開業を考えるように。その後、数々のご縁に恵まれ、この地で開店しました」と上甲氏。
そんな同店のコンセプトは、「地域の方に愛されるお店づくり」。だからこそ、出来るかぎり生産者の顔の見える、安心・安全な食材を使用している。オーナーシェフが自ら自家菜園で旬野菜を栽培し、また生産者のもとを直接訪れて生産者の思いを汲み上げているのである。
もちろん、瀬戸内で水揚げされた新鮮魚介も欠かせない。オーガニックワインを採用する等、ドリンクメニューにもシェフのこだわりが見える。オーナーシェフの夫人であるマダムのフレンドリーな接客も「居心地がいい」と評判だ。
こうして地域密着で地元食材を大切にしながらも、世界中から集めた厳選食材と掛け合わせて独自の献立を表現することで、“地域の再発見”につなげていく。都会から訪れたお客様には「この値段でこんな物が食べられるなんて!」と驚かれることも多いという。
肩肘はらずに食事を楽しめるので、ちょっと贅沢なランチに、大切な人と語り合うディナーに……ぜひ訪れて、幸せなひと時を過ごしてみては。

西条市で産まれた銘柄鶏「媛っこ地鶏」の旨みをギュッと詰め込んだ、「媛っこ地鶏のタンバル」。

「鱧のベニエとビーツ」には、地元で水揚げされたハモと自家菜園のビーツを組み合わせている

「鮮魚のパイ包み焼き」。バターが香るパイの中に、地元で採れた新鮮な魚介がかくれんぼ。

息苦しさを感じさせないようにと、白をベースにしたクロスやインテリアに配慮

シェフ、マダム共にソムリエの資格を保有しているので、ワイン談義も愉しんでいただきたい。フランス産を中心に地元愛媛県産のワインも揃っている
店舗情報
Ville natale
住所 | 愛媛県西条市三津屋102-7 |
電話番号 | 0898-77-3239 |
営業時間 | Lunch 11:30〜14:00 Dinner 17:30〜21:00 |
平均予算 | Lunch 4,000円(税込) Dinner 6,000円(税込) |
定休日 | 水曜日 |
ホームページ | https://www.ville-natale.com/ |