意識の高い人は取り入れている アンチエイジング医療 vol.3

■老化の原因を知って将来引き起こされる病気を予防

通常の人間ドックが、今の体の状態から生活習慣での問題点や病気の早期発見を目的としているのに対し、アンチエイジングドックは、現状の健康状態や内面を知り、病気を寄せ付けないことを目的としています。

岩波先生は、アンチエイジングドックの意義を「自分の体を正しく知ることで、気を付けることを明確にできること」と話します。それぞれの老化の度合いを客観的に見ることで、これから引き起こされる危険性のある病気を予測できるので、予防がしやすくなります。人間ドックも一緒に受けるとさらに安心です。

■ポイントは40代。一歩踏み出す勇気で明るい将来に

将来、寝たきりは避けたい、認知症が心配――。そんな不安を遠ざけるには、予防が大切です。

できれば早いうちから手を打つに越したことはありませんが、ポイントとなるのは40代。「背骨に関していうと、椎間板の耐用年数は40年。ですから、40歳を過ぎると少しずつ傷んできます。どなたでも少しづつ変性してくるのです」と岩波先生。女性の生理の状態に変化がみられるのも40代から。確かに40代は、体のターニングポイントと言えそうです。このように、体の変化が大きく起こる年齢で注意するかどうかで、その後に大きく違いが生まれます。

「検査でどんなことがわかるの？　受けてみたいけれど予算が気になる、という人も、まずはカウンセリングからお気軽にどうぞ」と岩波先生は話します。

責任ある仕事についている人は、自分の体より仕事を優先しがち。そんな人こそ、アンチエイジングドックを受けることで、予防に力を入れられます。

自分と自分の周りの大切な人のために、一歩を踏み出す勇気を持ちたいですね。