京都吉兆 嵐山本店

煤竹を並べた屋根裏、松の梁に杉の網代で構成された一枚天井。豪快さと繊細さが融合する設えの中でゆっくりとお食事を。嵐山を借景に京都の四季を感じる庭も見ごたえがある
世界之名物「日本料理」を
心からのおもてなしと共に味わう
春は桜、酷暑の夏にも涼やかな大堰川、秋の紅葉、そして冬は雪。平安時代より貴族の別荘地として知られる嵐山には、日本の美を凝縮したような四季がある。この嵐山の名所・渡月橋からほど近い、川沿いの風雅な屋敷にゲストを迎える老舗料亭〈京都吉兆 嵐山本店〉へと皆様をご案内しよう。
創業者・湯木貞一氏が1948年に開業した吉兆嵯峨店を引き継ぐ嵐山本店は、現在3代目となる総料理長・徳岡邦夫氏がその暖簾と格を守る。創業者の言葉「世界之名物 日本料理」を信条に供される料理は、茶懐石の形式をベースに、京都はもちろん日本各地の最高の食材を日本料理の感性と技で作り上げる逸品で、ミシュランにて9年連続で3つ星の評価。伝承と同時に常に時代を見据え、革新的な要素を付加してゆく包丁の冴えが素晴らしい。
創業者が収集した骨董価値の器、北大路
魯山人の作品をはじめオールドバカラなど、世界的にも希少な器で供される一皿一皿には美が宿る。その味わいはもちろんのこと、料理の〝景色〟も存分に愉しんでいただきたい。
また、古美術商の別邸であった明治時代の建物をはじめ、心休まる上質な部屋のしつらえや細部にまでゆきとどいた気配りのある接客にも、全ては訪れるお客様に最高の時間をご用意し、お喜びいただくために、という真心が滲む。わからないこと、リクエストなどどうぞ遠慮なく。その要望に対し礼と心を尽くしてくれるのが〈京都吉兆〉のおもてなしの神髄とも言えるだろう。老舗料亭と聞くと、それだけで尻込みしてしまう…という方も多い事と思う。が、是非一度は訪れていただきたい。真の名店とは懐が深く、そして温かい。

3代目総料理長 徳岡邦夫氏の料理を堪能いただきたい


河畔に面した門をくぐると、そこは非日常の世界

左上から下に「貝合せ八寸」「若竹煮」「縁高八寸」 下の2枚(左)「ぐじ焼物・揚げ松茸」 (右)「葛の葉焼」 最も大きい写真:「都どり八寸」。 季節を宿し、目にも美しい料理は「世界之名物 日本料理」を具現化している
店舗情報
京都吉兆 嵐山本店
住所 | 京都府京都市右京区嵯峨天龍寺 芒ノ馬場町58 |
電話番号 | 075-881-1101 |
営業時間 | 昼 11:30~15:00(12:30L.O.) 夜 17:00~21:00(18:30L.O.) |
平均予算 | 100,000円 |
定休日 | 水曜日、年末年始 |
ホームページ | https://kyoto-kitcho.com/ |