円やま 六法

円やま 六法

名建築家による大人のための隠れ家で
リラックスして楽しむ鮨

　場所は、円山公園からほど近い閑静な住宅街。お客様をお迎えするのは、その一角に佇む3階建ての注目のビルだ。通りに面した壁面は、下方が背の高いはめごろしの硝子になっていて、内側から窓を埋める白い暖簾に〈円やま 六法〉の屋号が見て取れる。その上はほぼ白い壁で覆われて、上部に設けた2か所の窓から、何とも心地良さ気な灯りが漏れる。その佇まいは、船を導く灯台のようで、モダンだけれど温かい。ご紹介するのは、そんな不思議なビルの1階にある鮨店だ。

　店内へは建物の脇から入り、路地に見立てた通路を進む。と、目に飛び込んでくるのは、トンネルのように頭上を埋める割り竹だ。実はこの空間は、海がコンセプト。—なるほど。板場から大きな弧を描き、カウンター席をぐるりと囲む竹は大波に見える。貝殻を散らした白いカウンターを砂浜に見立て、鉄板を用いた背後の壁は陸地のイメージ。ビル内外装は、世界的な建築家・小西彦仁氏率いる「ヒココニシアーキテクチュア株式会社」が手掛けているが、素材を大切に、街・自然・その地域に最適な建築を造り出す、小西氏ならではの空間となっている。

　海の恵みが波に乗って砂浜へ。そんなイメージで味わう鮨は、肩ひじを張らずに楽しめる鮨。その時々の旬の素材を美味しく気軽に、気取らずに。必須ではないが、できればご予約が望ましく、その際に、大体の予算とこんな感じで食べたいんだけど…と、リクエストをどうぞ。ご要望次第でお料理も。当日ふらりと訪れても、お席さえ空いていれば、快く迎えてくれる。さらに、5名様からは貸し切りに。

　このビルの2階には、北海道の食材満載の中国料理店「SAIKONTAN」、3階にはバー「bar shelter」があるのだが、〈円やま 六法〉に居ながらにして、上階の料理やお酒をオーダーできるのも耳よりな話。ご来店の際には、外からの眺め、店内に至るまでのアプローチ、他にはない内装も含めて、ビル丸ごとお愉しみいただきたい。

店舗情報

円やま 六法

※平均予算は税込み金額の目安です