天婦羅割烹 すみ

白木を使い、シンプルな中に上品さが漂う店内。店主との会話や、流れる様な所作で調理する様子を見ながら割烹の醍醐味を満喫できるカウンターは、わずか4席の特等席。人気の店なので予約はお早めに。カウンター越しで調理をするのが、店主の鷲見篤史氏。本誌をご覧になられたお客様限定で、プレミアムコースをご用意いただけるので、詳しくはお店へお問い合わせを。※プレミアムコースは3日前までにご予約をお願いしている
落ち着きのある上質な空間で愉しむ
天婦羅と日本料理を融合したコース料理
ご紹介する〈天婦羅割烹 すみ〉は、旭川市にある日本最北の歓楽街と称され、地元の人々からは「サンロク街」(3条6丁目界隈)と呼ばれる地域に暖簾を掲げる天婦羅専門店。店は元々地元の名店として知られていた老舗「花まる亭」があった場所で、そこで15年間修業を積んだ店主の鷲見篤史氏が、その跡地に2022年3月に同店を開業した。
開業のために選んだ天婦羅は、鷲見氏の最も得意とする料理。食材の持つポテンシャルを最大限に引き出せる上に、奥深さのあるその調理法を極めるため。そして「花まる亭」の師より受け継いだ日本料理は、その教えを大切に守りながらも、独自の料理で敢えてそこから離れる“守破離”の精神で自らの仕事をさらに掘り下げてゆく。また、修業時代から休日になると全国の名店を食べ歩き、訪れた場所で出会った食材で試作を重ねていたという鷲見氏なので、食材の目利きには確かなものがある。
店で扱うのは、北海道産を中心に全国から季節ごとに旬を迎えた選りすぐりの食材を。天婦羅に使う水は、大雪山連峰の湧水を自ら汲みに行くこだわり。揚げ油には、太白胡麻油をベースに選び抜いた2種類の油を、その日の気温や湿度によって配合を変えてブレンドし、食材にとって最良の状態をつくり出す。
そうして味わっていただけるのは、天婦羅を中心に日本料理を織り交ぜたおまかせスタイルのコース料理。お好みやご要望、ご予算に合わせた特別コースもご用意できるので、予約の際にどうぞご相談を。
落ち着きのある上質な店内は、カウンター4席と小上がりのテーブル席、プライべートな場面で重宝する個室も用意されている。
天婦羅と日本料理が融合する全く新しい味わいをここ〈天婦羅割烹 すみ〉にて、ゆっくりとご堪能いただきたい。


日本料理の最高峰とも言われる天婦羅。薄衣を纏った同店の天婦羅は、食べた瞬間にサクッとした歯ごたえと、ふっくらやわらかな食材ごとの食感と旨みを堪能していただける。


修業をした「花まる亭」の名物「ペロンタン汁」。

デザートの「葛切り」。葛切りと黒蜜はもちろん自家製

かつては“北の灘”と呼ばれる程に蔵元を輩出してきた旭川市。店では男山をはじめとした地酒や大雪地ビールなど、酒類も豊富に取り揃える

店主こだわりの食材、天草産の活車海老

地元旭川近郊の野菜を中心に、全国から旬の食材を取り寄せている

揚げ油は太白胡麻油をベースに厳選した2種類の油をその日の気温や湿度によって配合を変え、食材により衣の溶き方や揚げ方も変えている
店舗情報
天婦羅割烹 すみ
住所 | 北海道旭川市3条通8丁目1705-31 |
電話番号 | 0166-29-2022 |
営業時間 | 17:00〜22:00(最終入店20:30) |
平均予算 | 11,000円 ※平均予算は税込み金額の目安です |
定休日 | 日曜日(月曜が祝日の場合、日月休み) |
ホームページ | https://tempura-sumi.jp |